39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

第33回広島ギター協会ホームコンサート

2010-10-31 19:50:06 | ギター

に、行って来た。

パンフレットは次の通り。

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33

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33_3

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3部構成で、上級・中級・上級になっているようにも見えるが、そうでもないような感じでもあった。

Ⅰ部の最初の三人は小学生でつたない演奏ながら将来を期待できそうだった。

私の主観ですが、全体を通して一番印象に残ったのはⅠ部の「林静枝」さんで非常に音楽性豊かに演奏していました。

何か他の楽器の経験でもあるのか、その楽器ではけっこう上級者ではないのだろうかと思わせるような雰囲気でした。

曲は「エストレリータ」でテンポを揺らして歌うように演奏していたが、その揺らぎは不安定な揺らぎではなく計算された気持ちの良い確実な揺らぎでした。

見た目にも全身で音楽を表現しようとしているのが分かりました。

初心者に良くある(私もそうなのだが)演奏を焦って音が早く出る早打ちや運指に迷って音が遅れたりと言ったことが無く、非常に心地の良い演奏でした。

あとは、音量と音質を獲得すれば最高ですね。

Ⅱ部で良かったのは「庭田千恵子」さんで基本のしっかりした良い演奏でした。

若いお嬢さんなので仕方がないですが、音に体重が乗ってないというかもうすこし厚みのあるというか艶のある音が出ると良いですね。

「冨中幹夫」さんも良かったです。

バリオスの森に夢見るで、粒のそろった非常にきれいな音を出して和音も濁りが無く大変きれいでした、残念なことにトレモロに入るととたんに音が乱れ粒がそろわないばらばらな音になってしまいました。

おそらく普段はトレモロもきれいに弾いておられるのでしょうが、発表会のような緊張する場面ではトレモロはよっぽど自信を持ってないとうまくできないと言うことでしょうか

Ⅲ部は皆さん上級者で良かったです。

皆さんいいギターを持っていて、見ていても、様々な音色を聴いても楽しめました。

「藤井寿一」さんのギターは中でも一番いい音がしていました。良いものなんでしょうね。

3人の方がバッハを演奏しましたが、バッハはその曲を十分知った人でないとなかなか聴いても分からないし弾くのも大変ですよね、つくづくそう思いました。

今回のようなアットホームな発表会を聴くと、間違えずに弾けたからうまいとか難しい曲を弾いているからうまいとかではなく、その曲をしっかりと表現しようとしている方が好感が持てました。

ちょっと思ったのですが、趣味というのは一人でとことんやるのも良いのですが、教室とか協会に所属して仲間を増やしてコミュニケーションを取りながらやるのも「いいなぁ・・・」と、思いました。

今日は大変結構な演奏をありがとうございました。(しかも無料で)

来年もまた聴きに行きます。