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いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

いわき市鹿島町を歩こう28

2015-08-12 06:46:32 | Weblog
                                            分類 : 歴
 いわき市鹿島町を歩こう    28
    全戸で使用していた古井戸          所在地 : いわき市鹿島町飯田字越巻

 明治22年に近郷12村が合併して鹿島村(現・いわき市鹿島町ですが、うち3地域は常磐を名乗っている)として村政が布かれたが、この飯田地区もかつては飯田村として独立していました。

                  《昔は民家で共有していた古井戸》

 驚きなのは、村と称した飯田地区はたったの7軒で村政を維持していたのですから全国的に見ても稀な村だったのでしょう。(註・明治初期の記録上では戸数は8軒だった)
 
 いつの頃からかは定かでないが 「飯田7軒鍋七つ、すり鉢三つで井戸一つ、ニワトリ3羽でホーイホーイ」 と、他の人たちから冷やかされたこともあったらしく、今でも古老の中には苦笑しながら語る人がいます。
 これは小ではあるが何事も助け合い、どんな相談事でも纏まりが早いことが他の人たちからみると羨望の的であったらしく、それが揶揄される原因になったと思われます。

 歌の文句にあるように、確かに昔は井戸が1つだったのです。
 小泉宅で、その曰く付きの古井戸の場所を尋ねたところ 「スグそこにあるのがそうだ」 と言いながら 「昔は、その井戸で7軒が使っていたんだ」 と説明してくれました。
 井戸の深さは約4メートルあり、水はいくら汲まれても元の水位に戻るという湧出量の豊富さで、以前は有地としてその周囲数坪の敷地を持っていたが、現在は財務省財務局の官有地になっているそうです。
    
     
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