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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これからきくのは、ジュリアン・ブリームの「Julian Bream plays Dowland and Bach」(Deutsche Grammophon 477 7550)から、ハ短調のプレリュードです。ブリームは1933年生まれのイギリスのギター、リュート奏者。プレリュードの録音は1956年、ウィーン コンツェルトハウスのモーツァルトザールでおこなわれたもので、ブリームはこのプレリュードをギターでの弾くにあたりニ短調に移調しています。なお、録音はモノラルです。

477 7550

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今日きくのは、ルカ・グリエルミ(指揮、チェンバロ)と、エリン・ガブリエルソンをリーダーとするオルフェウス・バロック・ストックホルム(OBS)によるチェンバロ協奏曲第1番(BWV1052)です。グリエルミは1977年生まれの、指揮者、鍵盤楽器奏者。OBSはバロック音楽を愛するロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の団員により、2015年に設立されたバロック・オーケストラです。

協奏曲が収録されたアルバム「J.S. Bach & C.P.E. Bach: Works - Orfeus Barock Stockholm」には、バッハ父子のシンフォニーや協奏曲などを4曲が収録されています。アルバムの録音は2018年12月16日、ストックホルム・コンサートホールでのライブ収録で、これには2017年から団員の木村玲奈(ヴァイオリン)が参加しています(BWV1052の演奏に参加していたかは不明)。

演奏でおもしろいのは、グリエルミが第3楽章のカデンツァに、ヨハネス・ブラームスのものを修正して採用していること。グリエルミが、ブラームスのカデンツァがフリーデマンの幻想曲に近いというように、意外にも違和感は少ないですね。なお、グリエルミが弾いているのは、アンデシュ・シールストレが2000年に製作した、ルッカース標準モデルにもとづくチェンバロです。

CD : ABCD 448(ALBA RECORDS)

ABCD 448

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先週からきいてきた、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」。アルバムは2023年に録音されたもので、バッハのイタリア体験から生まれた作品と、イタリアの作曲家たちの作品が収録されています。これから楽しむのは、アントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第9番を原曲とするニ長調の協奏曲(BWV972)。

テイラーの演奏は、近年の若い世代(1992年生)のものらしく、構えたところがなく、じつに自然です。緩急の対比をくっきりとり、急速楽章はかなり速めのテンポです。テンポが速くても音楽がくずれることはなく(くずしていることはあります)、ここできくBWV972もそうで、自在に装飾を入れるなど、とても自由闊達な印象をうけます。

自由闊達さは演奏だけでなく、プログラム構成もそうで、バッハやイタリアの作曲家の作品を並列するにとどまりません。バッハらの作品から1楽章のみを取り出し、前奏曲、後奏曲的にあつかい、プログラムに彩りを与えています。録音での使用楽器はアサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)で、これはスコット・ロスが愛奏していた楽器です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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