もう2月、の1日にきくのは、コルダルテによる、ハ短調のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(BWV1024)です。このソナタは、ヨーハン・ゲオルク・ピゼンデルの筆写譜で伝承されていますが、バッハの作曲としているのは、フェルディナンド・ダヴィッドの『ヴァイオリン演奏の高等教則本』(1867年)のみ。ピゼンデルの筆写譜には作曲者は明記されておらず、真の作曲者は筆写者のピゼンデルである可能性もあるようです。
コルダルテはドイツはケルンのアンサンブル。ソナタの録音にあたっては、参照した筆写譜(ルドルフ・フランツ・エルヴァイン伯爵の収集譜)の表題「Sonata à Violino Solo e Basso per il Cembalo」(直訳すると「ソナタ、独奏ヴァイオリンとチェンバロのためのバスによる」でピゼンデルの筆写譜とほぼ同一)どおり、ヴァイオリン(ダニエル・ドイター)とチェンバロ(マルクス・メルクル)での演奏です。
収録されたアルバムは「Treasures : Musique de chambre (collection Earl Rudolf Franz Erwein von Schonborn zu Wiesentheid)」。録音は2006年です。
CD : PC 10203(PAN CLASSICS)