先週後半からきいてきた、モニカ・ハジェットとトン・コープマンによる6曲のヴァイオリン・ソナタ。番号順=収録順にきいてきたので、今日きくのは第6番のソナタ(BWV1019)ということになります。1983年のアルバムには第6番の異稿(初期稿)も収録されていますが、ここでは最終稿、つまり通常演奏される稿で楽しみます。第3楽章のアレグロはチェンバロ独奏ですので、コープマンの雄弁な演奏がききどころです。録音されたころには、このような雄弁な演奏はほかにはまだなかったかと。そのコープマンが弾くのは、アンドレアス・ルッカースにもとづくウィレム・クレスベルヘン製のチェンバロ、ハジェットはアマティにもとづくローランド・ロス製のヴァイオリンを弾いています。
CD : 410 401-2(PHILIPS)