先週からきいてきた、イタリアのオルガン奏者、マヌエル・トマディンのCD「December 1705」。2019年に録音されたこのCDは、「ブクステフーデとJ.S.バッハのオルガン音楽」と副題されているように、ブクステフーデが青年期のバッハに与えた影響を、じっさいの音としてたしかめる趣旨のプログラム構成。二人の作品は6曲ずつ収録されているのですが、ここではバッハの作品のみ、しかもコラールにもとづく2曲をのぞく自由曲4曲のみを収録順にきいてきました。これから楽しむのはハ長調のプレリュード(BWV566)ですが、トマディンの録音では、一般的なホ長調稿ではなく、異稿のハ長調稿が選ばれています。使用楽器は、オランダのフローニンゲンのマルティニ教会のオルガン(アルプ・シュニットガー・オルガン)です。
CD : 95941(BRILLIANT CLASSICS)