今週きいていくのは、イギリスのアンサンブル、フロリレジウムによる室内楽編成の「トリオ・ソナタ」です。原曲はオルガン独奏のためのソナタ(BWV525~530)で、アルバムの収録順は、前半に長調、後半に短調のソナタというもので、番号順というわけではありません(ここでは収録順にききます)。これからきくト長調のソナタは、変ホ長調の第1番が原曲。フロリレジウムは、これをフルート、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロという編成で演奏しています。シチリアーノ風のアダージョは、原曲のオルガンでも、編曲されたオーボエでも美しいのですが、フルートの多感な美しさもなかなかです。演奏者は、そのフルートがアシュレイ・ソロモン、ヴァイオリンがロドルフ・リシュテル、チェロがジェニファー・モーシェス、チェンバロがジェームズ・ジョンストンで、録音は2007年です。
CD : CCS SA 27012(Channel Classics)