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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいていくのは、イギリスのアンサンブル、フロリレジウムによる室内楽編成の「トリオ・ソナタ」です。原曲はオルガン独奏のためのソナタ(BWV525~530)で、アルバムの収録順は、前半に長調、後半に短調のソナタというもので、番号順というわけではありません(ここでは収録順にききます)。これからきくト長調のソナタは、変ホ長調の第1番が原曲。フロリレジウムは、これをフルート、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロという編成で演奏しています。シチリアーノ風のアダージョは、原曲のオルガンでも、編曲されたオーボエでも美しいのですが、フルートの多感な美しさもなかなかです。演奏者は、そのフルートがアシュレイ・ソロモン、ヴァイオリンがロドルフ・リシュテル、チェロがジェニファー・モーシェス、チェンバロがジェームズ・ジョンストンで、録音は2007年です。

CD : CCS SA 27012(Channel Classics)

CCS SA 27012

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三位一体節後第2日曜日にきくのは、1723年6月6日に初演されたカンタータ、「もろもろの天は神の栄光を語り」です。音源は、先週に続きカール・リヒターたちによるによる録音(ARCHIV PRODUKTION 439 380-2)で、オーケストラと合唱団は、いつものミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団。独唱者は、エディト・マティス、アンナ・レイノルズ、ペーター・シュライヤー、クルト・モルという布陣です。第1曲の合唱曲からして、リヒーター独特の音響世界が展開されますが、第12曲のアルトのアリア(レイノルズ)の深い表現もらしいところ。なお、第2部のはじまりを告げるシンフォニアは、のちにオルガンのためのソナタ第4番の第1楽章に転用されました。

439 380-2

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今週は「小川のせせらぎ」週間として、さまざまなアプローチによるバッハを楽しんできました。最終日の今日きくのは、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウによる「われは喜びて十字架を負わん」。フィッシャー・ディースカウには、このブログでも紹介したカール・リヒターとのものなど、いくつかの録音がありますが、これからきくのは、カール・リステンパルト室内管弦楽団(指揮はもちろんリステンパルト)、ベルリン・モテット合唱団との録音(ARCHIV PRODUKTION 449 756-2)です。録音は1951年で、その前年にもリステンパルト指揮で同曲を録音しています。フィッシャー・ディースカウの録音では、リヒターの指揮で歌った1969年の録音が、もっとも評価が高いようですが、26歳になったばかり若々しいこの録音も、なかなかきかせます。ときおりみられるポルタメントは、さすがに時代を感じさせますね。

449 756-2

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さまざまなアプローチできいているバッハ、これからきくのはハインツ・ホリガーたちによるオーボエ・ダモーレ協奏曲です。カメラータ・ベルンと共演したアルバム(ECM Records ECM 2229)は、2010年の録音。オーボエをフィーチャーした、カンタータのシンフォニアや、協奏曲が収録されておいます。ここできくオーボエ・ダモーレ協奏曲は、チェンバロ協奏曲第4番からの復元協奏曲で、じつに爽やかな作品。 1939年生まれのホリガーですが、まだまだ現役で、カメラータ・ベルンの好サポートのもと、自在に吹きまくっています。

ECM 2229

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今日これからきくのは、ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「管弦楽組曲 第3番」(Deutsche Grammophon 453 001-2)。カラヤンは、いうまでもなく、20世紀を代表する指揮者で、音源のアルバムは、ブランデンブルク協奏曲集全曲と管弦楽組曲第3番を収録したものです(1964年、1965年録音)。とてもゆっくりしたテンポの序曲の前半は、よくもわるくもカラヤンらしいレガートに満ちています。また、エールも昨今の録音とは異次元の世界。まったくちがう曲ながら、マーラーの交響曲第5番のアダージェットを思いだしてしまいます。

453 001-2

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ちょっと遅めの昼休みにきくのは、アムステルダム・ギター・トリオによるブランデンブルク協奏曲の第3番(BMG Classics 74321 427422)。録音はもう30年まえとなる1985年で、ギター三重奏のための編曲です。アルバムには、この第3番のほか、第2番、第5番、第6番がおさめられており、第5番ではトン・コープマンの夫人、ティニ・マトー(チェンバロ)と共演しています。ギターとブランデンブルク協奏曲は相性がよいようで、どの曲も楽しめ、初稿による第5番もよいのですが、今日は気分で第3番を選んでみました。

74321 427422

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ちょっと早めの昼休みにきくのは、ロバート・シンプソン編曲による「フーガの技法」。シンプソンは、1921年に生まれ、1997年に亡くなったイギリスの作曲家で、交響曲や弦楽四重奏といった作品を多数作曲しています。ここできく編曲は弦楽四重奏版で、演奏はデルメ弦楽四重奏団(hyperion CDA67138)。未完のフーガは、同じイギリスの作曲家、ドナルド・フランシス・トーヴィーによって補完(1931年)されたフーガのほか、未完のままの演奏も収録されています。補完されたフーガは、クライマックスの高揚感にすぐれた編曲となっています。録音は1999年です。

CDA67138

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今週はひさしぶりに「小川のせせらぎ」週間とし、さまざまなアプローチのバッハをきいてみようと思います。今日これからきくのは、オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団による管弦楽組曲の第1番(Testament SBT 2131)です。原盤はEMIで、1954年の録音。60年ほどまえの録音ですが、思っていたよりずっとすっきりとしたスタイルです。序曲は、その前半はかなりゆっくりですが、後半はけっこうな推進力があります。舞曲は、楽譜に忠実で、きまじめすぎるものもありますが、こちらもそれなりに楽しめます。録音もまずまずです。

SBT 2131

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三位一体節後第1日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる、カンタータ「飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ」(ARCHIV PRODUKTION 439 380-2)です。いつものように、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団との録音で、独唱者として、エディト・マティスとディートリヒ・フィッシャー・ディースカウが参加しています。バッハが指定した編成は、2部のフラウト(リコーダー)、2部のオーボエ、2部のヴァイオリン、ヴィオラ、4部の合唱、通奏低音というものですが、リヒターはリコーダーのかわりにフルートをもちいています。そのため(だけではありませんが)、第1曲の器楽前奏の音世界は、ピリオド楽器のそれとはずいぶんちがいます。合唱が入ってからの鮮烈さは、さすがにリヒターならではです。

439 380-2

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これからきくのはピアノによるバッハで、アンドレイ・ガヴリーロフの「ゴルトベルク変奏曲」(Deutsche Grammophon 463 019-2)です。ガヴリーロフは、1955年生まれのロシアのピアノ奏者。1992年に録音されたアルバムは、さりげないながらも、じつにていねいに弾かれているように感じます。

463 019-2

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今日は朝からどんよりとして、日ざしがなく、予報より早く雨がパラパラと降りはじめました。ちょっと肌寒いくらいなので、これから熱いコーヒーでも飲んで温まることにします。音楽はそれにあわせて、「コーヒー・カンタータ」(「おしゃべりはやめて、お静かに」BWV211)を楽しみます。演奏は、カナダのアンサンブル、ターフェルムジーク(リーダーはジーン・ラモン)によるもので、歌手は、スージー・ルブラン(ソプラノ)、ニルス・ブラウン(テノール)、ブレット・ポレガト(バリトン)。ルブランは、トラジコメディアとの来日公演でききましたが、娘役にふさわしい、なかなかチャーミングな歌手なので、コープマンやアーノンクールのような映像作品であったらよかったのですが。

CD : FL 2 3136(ANALEKTA)

FL 2 3136

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リチャード・エガーとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)による管弦楽組曲。これからきく第4番(BWV1069)もこれまでと同じで、AAMの編成は通奏低音をのぞきパート1人です。つまり、3部のトランペット、ティンパニ、3部のオーボエ、ファゴット、2部のヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のチェロ、コントラバス、チェンバロ、計14人でのアンサンブル。解説書にこの第4番のセッションとみられる写真が掲載されていますが、じつにすっきりしたたもの。室内楽を拡大したような編成ながら、しかし、響きはなかなか豪奢で、じゅうぶん楽しめます。なお、録音は2013年です。

CD : AAM003(AAM RECORDS)

AAM003

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一昨日、昨日ときいているリチャード・エガーたちによる管弦楽組曲。今日と明日は、弦楽と通奏低音に、トランペットやオーボエなどが編成された第3番(BWV1068)と第4番(BWV1069)を楽しみます。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックは、これからきく第3番でも、通奏低音をのぞきパート1人の編成。3本のトランペット、ティンパニ、2本のオーボエが入った豪壮な響きとともに、室内的な趣きも楽しめます。有名なエールでも、最小編成も手伝ってか、ヴィオラの旋律が美しく透けてきこえます。

CD : AAM003(AAM RECORDS)

AAM003

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今日これからきくのは、昨日に続き、リチャード・エガーたちによる管弦楽組曲で、その第2番(BWV1067)です。アンサンブルは、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックで、通奏低音をのぞきソロ編成。フルートはレイチェル・ブラウンで、ときおり、ひかえめに即興的な装飾を入れつつ、端正に吹いています。

CD : AAM003(AAM RECORDS)

AAM003

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今日から4日にわたって楽しむのは、リチャード・エガーとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)の管弦楽組曲。先月きいたモニカ・ハゲットたちの、初期稿による録音とはちがい、こちらはいたってふつうの管弦楽組曲です。これからきくのはハ長調の第1番(BWV1066)。第1オーボエ、第2オーボエ、ファゴット、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音という編成に、AAMは、チェロ、コントラバス、チェンバロの通奏低音をのぞき、パート1人であたっています。なお、AAM RECORDSはAAMの自主レーベルで、録音は2014年2月です。

CD : AAM003(AAM RECORDS)

AAM003

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