ちょっと時間があるので、昨夜きいていた「Goldberg Chamber Music」(MDG 309 0709-2)を紹介しておきます。このCDは、ムジカ・アルタ・リパによるヨーハン・ゴットリープ・ゴルトベルクの室内楽作品を集めたもので、1996年の録音。ゴルトベルクは1727年生まれの音楽家で、その名を冠した変奏曲との関連で言及されることはあっても、作品そのものはあまりきかれているとはいえません。「ヨーハン・ゴットフリート・ミューテルのチェンバロ協奏曲」で紹介した、バッハ最後の弟子ミューテルより、ゴルトベルクは1歳年長ということになります。
CDには、かつてバッハの作としてBWV1037をつけられた、2つのヴァイオリンと通奏低音のためのハ長調ソナタや、同編成のイ長調、ハ短調、変ホ長調、ト短調のソナタ、そしてチェンバロのための、ヘ長調、ニ短調、変ホ長調、ハ短調のポロネーズが収録されています。バッハとは世代がずいぶんちがうのですが、ソナタについては、そのちがいは思ったほどには意識されません(フーガ風の楽章はとくに)。ポロネーズのようなチェンバロ独奏曲では、そのちがいがはっきりし、師であるフリーデマン(バッハの長男)の様式に近似したものです。