今夜も流れてくる風がひんやりとしていています。日中の気温がぐっとあがったので、昨日までほどではないにしろ、音楽をきくにもよい気候。そこで今夜は、ひさしぶりに、バッハと同時代の音楽家の作品を楽しむことにしました。きくのは、ヨーハン・ダーヴィト・ハイニヒェンのコンチェルトで、ホルン(2)、ヴァイオリン、オーボエ、フルートのためのヘ長調のそれ。研究者グスターフ・アードルフ・ザイベルによって234番の整理番号(Seibel 234)があたえられています。演奏は、1992年録音のラインハルト・ゲーベルとムジカ・アンティクヮ・ケルンによるもので(ARCHIV PRODUKTION 437 549-2)、ハイニヒェンの音楽はどちらかというとバッハの息子の世代に近接している感じがします。
ハイニヒェンは、1683年生まれの、バッハとはほぼ同年代の音楽家。ライプツィヒのトーマス学校からライプツィヒ大学に進学し、法学を学んでいます。イタリア留学中には、のちにバッハを宮廷楽長に招くケーテン侯のグランドツアーで、侯のイタリア旅行に同行しています。1717年からはザクセン選帝侯の宮廷楽長をつとめましたが、1729年に死亡。バッハはハイニヒェンの著書の委託販売をうけており、ハイニヒェンとは知己があったと思われます。なお、ウィキペディア日本語版(日本語版のおそらく元版にあたる英語版でも)の「ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン」に、「1717年にアンハルト=ケーテン侯レオポルトの宮廷においてバッハの同僚」とありますが、これは誤認と思われます。