今日は三位一体節後第12日曜日。いつもなら、この日のためのコラール・カンタータをきくことろですが、三位一体節後第12日曜日のためのコラール・カンタータは、第2年巻から欠落しています。じっさいには作曲され、後年消失したものと考えれているようでで、ないものはしかたありません。ですので、今日はかわりに「霊と心は驚き惑う」をきくことにしました。
このBWV35は、アルト独唱のためのカンタータで、合唱はいっさいありません。作品は2部にわかれ、ともにシンフォニアではじまります。このシンフォニアは、失われた協奏曲(おそらくオーボエ)をオルガン協奏曲ふうに編曲したものとされ、とてお華麗。なお、「1台のチェンバロのための協奏曲 ニ短調 BWV1059」は、おなじ協奏曲から編曲されたものです。
このアルト独唱のためのカンタータを、今日は、艶やかで深みのある声の名カンターテナー、ルネ・ヤーコプスできくことにします。共演のアンサンブルは、キアラ・バンキーニが率いるアンサンブル415。第1曲と第5曲のオルガンはゴードン・マレイです。
CD : HMC 901273(harmonia mundi)