今日と明日きくのは、ケネス・ギルバートのチェンバロで、「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」(「クラヴィーア練習曲集 第2部」)です。2曲が収録されたCD(1988年録音)には、4曲のデュエット(「クラヴィーア練習曲集 第3部」)も収録されていますが、こちらはまたの機会ということにします。これからきくのは、収録順どおり「イタリア協奏曲(イタリア趣味による協奏曲)」。使用楽器は、17世紀ジャーマン・タイプ(グレープナー)にもとづく、ベルンハルト・フォン・トゥッヒャー製(1986年)のチェンバロです。
CD : HMA 1901278(harmonia mundi)
このイタリア協奏曲は
とりわけ思い出深い曲です
というのは中学2年生の時
2楽章の真ん中あたりにある
左手で奏でる
「A+G」→「H+F」→「Cis+E]→「D+D」という
八分音符だけの単純な部分に
「あれ? 音楽って言うのは音の進め方に方向性があるのか!?」
と気づいて
そのことがきっかけで
音楽の聴き方が劇的に変化したからです
機能和声に自分で気づいた
と言っていいのかな
それ以来いろいろな音楽を聴いてきましたけど
バッハは常に聴いてきました
昨年の12月には
「全作品を聴いてみよう」
と思い立って
現在も進行中です