復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによるカンタータ「われは神の御胸の思いに」(ERATO 2564 61401-2)。このカンタータは1725年1月28日に初演された、パウル・ゲールハルトの同名コラールにもとづくコラール・カンタータです。ヴェルナーの録音は1972年。すでに録音から半世紀が経過したということになります。同じ時代のカール・リヒターほどの芸術性や鋭さはなく、当時の日常的バッハを感じさせる録音です。管弦楽と合唱は、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団。独唱は飯山恵巳子、バルバラ・シェーラー、テオ・アルトマイヤー、ブルース・アーベルです。