今週のバッハは、ピエール・カオ指揮、アルシス(合唱)とレ・バス・レユニ(通奏低音)によるモテット。アルバムには6曲のモテットが番号順に収録されており、それを順番どおりにきいています。今朝きくのは「イエスよ、わが喜び」ですが、このBWV227はこれまでの2曲とちがい二重合唱用ではなく、5声合唱のためのモテット。カオの指揮は全体としてはゆっくりめで、しっとり、美しくきかせています。それからすると、第9曲の「いざさらば、世の選びとりし生きざまよ」(杉山好訳)は、ほかのコラールにくらべると意外にもあっさりしたテンポです。
CD : AMB 9917(Ambroisie)