昨日からきいている、フェデリコ・コッリのバッハ(Chandos Records CHAN 20079)。昨日はニ長調のパルティータ第4番(「クラヴィーア練習曲集 第1部」)でしたが、今日はイタリア協奏曲(「クラヴィーア練習曲集 第2部」)です。イタリア協奏曲をピアノでの演奏するばあい、2段の鍵盤ではなく、右手と左手のみで協奏曲の対比を表現することになります。第2楽章のアンダンテではこの対比が極端で、その冒頭、ピアニッシモの左手を耳を澄ましてきいているところに右手の旋律がフォルテで入り、ちょっとびっくりさせられます。第3楽章での疾駆ともども、イタリアの奏者らしいといえるかもしれません。使用楽器はスタインウェイのモデルD。録音は2018年です。