今週、月曜日から土曜日までは、ケネス・ギルバートによる、クラヴィーアのためのトッカータなどがおさめられたCDを、収録順にきいていこうと思ういます。使用楽器は1671年にヤン・クーシェが製作したチェンバロで、これを1759年にブランシェ、1778年にパスカル・タスカンが改修しています。さらに1979/80年には、ユベール・ベダールの工房で修復されました。このチェンバロはギルバートが所蔵する楽器で、ギルバートの「インヴェンションとシンフォニア」もこの楽器でした。今日これからきくのは「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903」。このBWV903は、ほぼ1カ月まえにもアンドレアス・シュタイアーの演奏できいていますが、シュタイアーとは個性のちがうギルバートの演奏はどういうものだったか楽しみです(ギルバートの演奏について記憶がありません)。
CD : 431659-2(ARCHIV PRODUKTION)