一昨日からきいてきた、スキップ・センペたちによる「J.S.Bach Concerti·Ciaccona·Partita」(1993年録音)。今日きくのはチェンバロ協奏曲第4番(BWV1055)で、チェンバロ独奏はもちろんセンペです。全体としてテンポがはやめで、アレグロが3分35秒、ラルゴが4分7秒、アレグロ・マ・ノン・タントが3分48秒。ちなみに、アンドルー・アーサーとハノーヴァー・バンドの録音は、4分28秒、5分44秒、4分28秒で、センペがずいぶんはやいことがわかります。
カプリッチョ・ストラヴァガンテの編成は、チェンバロ協奏曲第3番のそれに通奏低音のチェンバロとしてケネス・ワイスをくわえた6名。録音では、この小編成でも独奏チェンバロは埋もれがちで、録音の問題なのか、バッハが想定したバランスもこのようなものだったのか、それともバッハが大きい音のチェンバロを弾いていたのか、判断のむずかしいところです。テンポにしろ、バランスにしろ、いろいろ疑問はありますが、楽しめる演奏であることはたしか。
CD : 05472 77222-2(deutsche harmonia mundi)