今宵気のむくままにきいていくのは、キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン)、ジャスパー・クリステンセン(チェンバロとオルガン)と、アンサンブル415による「Corelli: Concerti grossi op.6」(harmonia mundi HMC 901406.07)です。バンキーニたちの録音では、コレッリの時代の資料にもとづいて、かなり大がかりなオーケストラ編成となっており、解説書には39名の演奏家がクレジットされています。演奏のテンポについては、後年の資料にある、緩急の対比がくっきりしていたらしいことを採用し、テンポの緩急は強めといっていいかと。そうした演奏を、ここではいくつか選んで楽しむことにします。降誕節も近いですし、「御生誕の夜のために作曲」された第8番(「クリスマス協奏曲」)もきくことにしましょう。