毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




1728年11月19日に亡くなったケーテン侯レーオポルト。ケーテン侯は、バッハが仕えた主君であり、またライプツィヒに転任したのちも、不在臣下のケーテン侯宮廷楽長として、なお有力なパトロンでした。したがって、敬愛するケーテン侯の訃報は、バッハにとって衝撃だったでしょう。

ケーテン侯の葬儀は、1739年3月23日と24日におこなわれました。バッハはこの国葬のために、妻アンナ・マグダレーナ、長男フリーデマンとともにケーテンを訪れ、ヤコブ教会で追悼音楽(クリストフ・ヴオルフによれば23日の葬儀にBC B21、24日の追悼式にBC B22)を演奏しています。

このときの音楽は失われてしまいましたが、ヴォルフのいうBC B22は、BWV244a(「子らよ嘆け」)として知られている作品。こちらはピカンダーによる歌詞(4部からなる24曲)がのこっており、その分析によって、BWV244から9曲が、BWV198から2曲が転用されたと推測されています。

このBWV244aが、どういうわけか、2010年9月からにわかに再構成・演奏されるようになってきて、ベルリン・ラウテン・カンパニーの演奏会(2010年9月5日)、アンサンブル・ピグマリオンの演奏会(2010年9月17日)、タヴァナーズの録音(2010年11月25日~30日)といった感じです。

アンドルー・パロットとタヴァナー・コンソート&プレーヤーズの録音はすでに発売されおり(AVIE AV 2241)、今年の3月24日は紹介がてらこれをきこうと思ったのですが、時間がなくて断念。そのかわり、今日はYouTubeで視聴できるアンサンブル・ピグマリオンの演奏を紹介しておきます。

アンサンブル・ピグマリオンの演奏は、第1曲、第6曲、第7曲、第9曲、第10曲、第20曲、第24曲を、フルHDの動画で視聴できます。指揮はカウンターテナー歌手のラファエル・ピション(1984年生)。いつものようにキレのある演奏ですが、もうちょっとしめやかな雰囲気があったら、とも。

なお、フルHD動画は、YouTubeのチャンネル「 ensemblepygmalion 」で視聴できます。また、チャンネル「 Musicapictura 」では、かなり快速のBWV235(キリエのみ)も視聴できます。



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