今週のバッハは、ラミン・バーラミとリッカルド・シャイーたちの「Bach 5 Klavierkonzerte」 (DECCA 478 2956)から、番号順に順番に楽しんできました(今日は第5番)。どのピアノ協奏曲もかなり速いテンポで、ちょっと驚かされる演奏です。驚いたのはテンポだけでなく、その演奏スタイル。シャイー指揮のゲヴァントハウス管弦楽団は、いわゆるピリオド奏法を研究したとみえ、アーティキュレーションなど、ピリオド楽器ばかりをきいている耳にもなじみやすいものでした(やや画一的で自在感はありませんが)。チェンバロ協奏曲をピアノ協奏曲として演奏するなら、バーラミたちのような演奏が理想的なのかもしれません。