日本チェンバロ協会の年報、『日本チェンバロ協会 年報 2020 第4号』が5月に発行されました。第4号の特集は「音律をめぐって」で、桒形亜樹子・藤原一弘・横田誠三「座談会 鍵盤楽器の発展と調律」(司会は大塚直哉)のほか、中川岳「ソーヴールの43分割音律とその適用」と、大岩みどり「作品と音律の関係についての一考察──フレスコバルディはなぜバルベリーニ枢機卿に平均律を推奨したのか」の2本の研究論文が、特集にそったものです。じつは第4号については、まだフレスコバルディの研究論文をざっと目を通したていどで、ざんねんながら、しっかりとは読めていません。しかし、発行から時間がかなり経過したので、とりあえず紹介まで。