毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからちょっとだけきくのは、ジャン・クロード・マルゴワールとラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワによる、ヘンデルの「水上の音楽」(SONY CLASSICAL SRCR 1510)です。マルゴワールたちの「水上の音楽」には、1971年録音と、1983年録音のものがありますが、ここできくのは1971年録音のもの(初出のアナログ・ディスクは、奇抜なイラストのジャケットが印象的でした)。

この演奏のおもしろさは、ホルンの音程のずれを補正せずに演奏しているところ。ほかはふつうの現代楽器なので音程が正確ですが、ホルンだけ豪快に音がはずれていて、その野趣にとんだ音色は爽快といえます。ヘ長調組曲のメヌエットなど、はずれぐあいが快感になりますね。いつも、のんびり、のどかな演奏をきかせるマルゴワールですが、こういう音楽にはあっています。

もっとも、そう感じるのは少数派のようで、初出のころからいまにいたるまで、あまり評判はよろしくないようです。CDJournal.comの「試聴コメント」にも、「金管楽器の活躍する部分は結構荒く、雑然として聴こえる感あり」とありますが、そこがこの演奏のおもしろいところなのに。1983年の録音ではすべてがピリオド楽器になりましたが、こちらのホルンはハンド・ストッピングで補正しています。

SRCR 1510

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