今週きいてきたのは、マハン・エスファハニが2020年に録音した「Bach: The Six Partitas」です。アルバムには表題どおり6曲のパルティータが収録されており、それらを順に楽しんできました。今日きくのはのこる1曲のパルティータ第5番(BWV829)。これまでと同じく、使用楽器はユッカ・オリッカの2018年製チェンバロで、ミヒャエル・ミートケ(1695年からベルリンで楽器製作。1719年没)の理論と現存楽器にもとづいた楽器です。ピッチはa'=415Hz。調律はサイモン・ニールで、18世紀ドイツの種々の音律にもとづいて調律したとのことです。エスファハニのパルティータは創意が凝らされ、ときに意表をつく大胆な試みもあり、6曲それぞれ楽しめます。
CD : CDA68311/2(hyperion)