復活節後第3日曜日にきくのは、カール・リヒターによる「泣き、嘆き、憂い、怯え」です。音源は、アルフーフでの1973年、1974年の録音(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)。独唱者は、アンナ・レイノルズ、ペーター・シュライヤー、テオ・アダム、管弦楽と合唱は、ミュンヘン・バッハ管弦楽団と同合唱団、オーボエ独奏はロベルト・エリスク(第1曲)とマンフレート・クレメント(第4曲)です。リヒターらしいのは、やはり第2曲。ゆったりしたテンポ(8分26秒)で、奔放ともいえるほど情感豊に歌わせています。