今週後半のバッハは、ヴィクトリア・ムローヴァによるヴァイオリン協奏曲(PHILIPS 446 675-2)。この1995年録音のアルバムために編成されたムローヴァ・アンサンブルは、最大で8人編成で、通奏低音をのぞけばパート一人となります。最小編成のアンサンブルとあわせるムローヴァは、第2番の協奏曲においても、長いフレーズで旋律を紡ぐことはせず、アーティキュレーションに腐心しながらヴァイオリンを歌わせています。楽器をピリオドに持ち替えれば、新録のアルバムの演奏に接近したものになることでしょう。
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