デラシネ(deracine)

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足利事件の菅家氏に思うこと。/3連敗。

2009-06-11 22:57:32 | 阪神Tigers
寝て目覚めたら試合終わってたわ。
追撃できたのはいいが、接戦を落としているなあ。
今日は夕方まで埼玉の川越にいたので、見に行くという手もあったが、行かなくて正解だったかも。
下柳があそこまで打たれては試合にならない。それと5回の失点も余計だった。
これで3連敗。4連勝は何だったのか。上昇と下降を繰り返しながら良くなる、ということもあろうが、
それではシーズンは終わってしまう。もう54試合も終わって3分の1は過ぎた認識があるか。

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私自身、人に「疑われる」ということがとにかく嫌いなので(当然いわれのない疑いをかけられる、の意)、
身に覚えのないことで疑われて嫌な思いをする人には深く同情できる。
だが、疑いが晴れた後に、「だから言っただろ」とか疑った人間を非難するようなことはしない。
人間のやることに絶対はないからです。

今回「足利事件」で真犯人扱いされて長く服役していた菅家氏の話は、どうしても書いておきたい。
まず、真犯人は誰であったか、これは殺人をした人にしかわからない。
とりあえず現段階においてはDNA鑑定の結果から菅家氏は違うと判断され、氏は釈放された。
ただし、真犯人は未だ見つかっていない。

ここで、実際は彼がやったんだろう、などと軽薄なことを書くつもりはないが、
1つ残念なのは、釈放後からの一連の菅家氏の言動である。
そりゃあ自分が真犯人ではないと認められてうれしいのはわかるが、
わざわざテレビに出まくって、カラオケの様子の画像まで流され、
記者会見では大声で叫び、挙句死刑反対とか時効撤廃とかを議員に言う。
どこの誰に焚き付けられてやってるのかわからないが、
せっかく平穏無事な生活が戻ってきたものを、自らわざわざ壊しているように見える。
個人的には人相がどうみても悪人顔に見えてしまうが、
あまりヘタなことをしすぎると、このネット社会情報社会、どういう形で攻撃されるかわかりませんよ。
つまり、

やっぱり真犯人はあなたなんじゃないの?

と思う人が出てきても不思議ではないということです。
和歌山カレー事件の林真須美被告も無罪を訴えています。
本当に事件を起こしたのかは真犯人にしかわかりませんが、
彼女が致命的なのは、その人物があまりにも犯人と世間が認めるにふさわしいからです。
あの事件も状況証拠のみ。目撃者も確定的な物証もありません。
それでも世間が彼女を真犯人と信じて疑わないのは、その人物があまりに「犯人っぽい」からです。

菅家氏も真犯人ではないと一応認められたわけですから、
後はおとなしくしていればいいじゃないですか。17年間は辛かったろうと思いますが、
今テレビやマスコミの前ではしゃぐ必要は全くないということです。
ただでさえ事件当時45歳で独身、無職。
それだけで十分世間からは白い目で見られる存在。
しかもいろんなところで見る、
「小さい時から、人からものを言われると何も言えなくなってしまう。相手の機嫌を損ねることが嫌い」
という菅家氏の性格、これが45歳の大人が警察の取り調べとはいえ、まともに出してしまうものでしょうか?
心無い一部ネット掲示板では「障害者ではないか」という推測も出ています。
あまりに謙虚さがない。そもそも疑われるような存在であったことは肝に銘じるべきである。
(もちろん無実の人を強引に犯人に仕立て上げる方が悪いのは明白だが)

つまり、真犯人でなかったことはそれはそれでよかったと思うけど、
あなたを見る目は決して同情や、無罪放免の祝福ばかりではありませんよ、ということ。
まあでも真犯人どこにいるんでしょうね。どこかで笑ってるのかもしれません。

ただ、警察も面子を保つためだけの犯人捏造はやめるべきでしょうね。
取調べも思い込んだらどこまでも、って感じでやり続ける。
警察は怖いですよ。怖くなきゃいけないんだけど、権力を持った人間は怖い。

私の母親(元警察署勤務)は小さい頃私にこういうことを話しました。
どう考えても小さい子にする話ではないのですが(笑)、

「警察はね、事件で捕まえた犯人が犯行を認めなければ、毎日夜も寝かさずに取り調べするの。
で、その人が眠くなってコックリ、コックリとやりはじめたときに、『お前がやったんだな』と警察官は言って、
犯人がうなづいたから犯行を認めた、ということにするんだよ」


それを聞いて、警察ってこわいんだなあ、と思ったことがあります。