OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

良い気持ちの高田恭子

2013-02-21 15:18:53 | 歌謡曲

ゴンドラまかせ / 高田恭子 (キングレコード)

昭和歌謡曲と一概に括った中には、所謂演歌やポップス、ロックやソウル等々、それぞれの系統に属性を持った楽曲が夥しく、それゆえ後追い鑑賞になればなるほど、その楽しみは奥の細道に踏み込んでいくわけですが、リアルタイムで包括的な表現が出来たソングライターとしては、浜口庫之助が第一人者だと思っています。

もちろん、そのお洒落なセンスの良さは誰もが認めるところでしょうし、発表された歌のエバーグリーンな輝きは、今更サイケおやじが稚拙な筆を弄するまでもありません。

おそらくベストテンを選ぶ作業があるとすれば、困難を極める事、必至でしょう。

しかし個人的な好みを表明するのであれば、本日掲載のシングル盤A面曲「ゴンドラまかせ」は、とても気に入っています。

なにしろ曲タイトルの「ゴンドラ」がベニスの運河で使われる小舟である事から、メロディーのイメージ展開がイタリアンポップス調である事に加え、歌っているのがフォーク畑出身の高田恭子ですからねぇ~♪

そのナチュラルな洋楽フィーリングを、あえて意図的な昭和歌謡の色合いに染めたプロデュースは、流石作詞作曲:浜口庫之助&編曲:小谷充の確信犯(?)じゃ~ないでしょうか。

聴いているうちに、思わず一緒にゴンドラの中で夢見心地という雰囲気の良さは、発売された昭和44(1969)年ならではの享楽的なムードが滲んでいるように思います。

ちなみに高田恭子と言えば、「みんな夢の中」が代表的なヒットですが、この「ゴンドラまかせ」は、それに続く第二弾だったように記憶していますし、とすれば、当時は「ドリーム路線」みたいな狙いがあったのかもしれませんねぇ~♪

まあ、それは例によって、サイケおやじの大袈裟な思い込みなんでしょうが、しかし彼女が歌ってくれる「ゴンドラまかせ」のホンワカムードは何度聴いても最高♪♪~♪

しかも彼女自らが歌の中で、あぁ~、良い気持ぃ~~♪ とまで独白してくれるんですよっ!

ということで、高田恭子は持ち前の歌の上手さに加えて、浜口庫之助という稀代のソングライターが後ろ盾(?)になっていた事もあり、発表されたレコードは全てが名盤&幻の名盤と思うほどです。

そして結婚による引退から、近年は再びマイペースな活動に復帰されているようですから、がっちり纏められたキャリアのアンソロジーが出ないかなぁ~~~♪

最後になりましたが、サイケおやじは現在、彼女のレコードでは正統派歌謡演歌の「雨の夜、京都に帰る」を探しているのでした。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おやじバンドの歌謡曲:其の参 | トップ | 忘れじの可愛和美 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プレイボール)
2013-07-10 08:17:38
高田さんといえばポールモーリア指揮による「あじさい色の日々」や「今日も雨」も名曲ですね。「白い献身」という曲は西崎みどりさんの「さざなみ」に近いかんじで思わず必殺シリーズの中村敦夫さんや藤田まことなど必殺シリーズの場面が浮かんできます。雨の夜京都に帰るもヤフオクで手に入れましたがフォークのエッセンスが漂う高田さんの歌謡演歌は他の歌謡曲シンガーにはないものを感じます
高田恭子の魅力 (サイケおやじ)
2013-07-10 11:53:02
☆プレイボール様
コメントありがとうございます。

高田恭子の魅力が、どうにもいまいち、世の中で認められていない気がしています。
その「あじさい色の日々」も、最高に好きなんですよっ!
それと愛聴しているのが、「ラブ」と「貴女の暗い情熱」のカップリング盤で、本当にお洒落なサウンドに彩られたソフトロック歌謡なんで、広く聴いていただきたいと思っています。

そして「雨の日~」のご入手、羨ましいですねぇ~~。
個人的には、なかなか良い出会いが無いので、これからも精進の日々であります(笑)。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事