OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

クリスマスには演歌もね♪

2014-12-23 15:23:38 | 歌謡曲

裏町マリア / 町田義人 (ポリドール)

世間はすっかりクリスマスモードに入っていますが、昔っからサイケおやじは、なんでキリスト教徒でもない日本人が、大挙して騒ぐのか?

という原理主義(?)に陥っていまして、まあ、今ではユダヤ人だってクリスマスパーティーに集まるわけですから、何かの大義名分を得て、堂々と遊びまくる事に意義を唱える愚も潔いとは言えません。

そこでせめてもの抵抗とでも申しましょうか、本日は昭和日本人の心ともいうべき演歌と欧州教会音楽の不思議な融合が達せられた、昭和57(1977)年発売の「裏町マリア」です。

それはサイケおやじがあれこれ稚拙な筆を弄するよりも、とにかく作詞:山口洋子&作曲:むつひろし、そして編曲:京健輔が作り出した歌の世界が、モロに演歌でありながら、そのバックコーラスにはチャールズ・クロザット・コンヴァースが作曲した讃美歌の「312番 / 星の界」が配されているという、なにか非常な「あざとさ」も、意図がわかんらん!?

最初に聴いた瞬間、そんなふうにサイケおやじは感じたほどです。

しかし、これを堂々と披露しているのが元ズー・ニー・ヴーの町田義人であればこそ、常軌を逸する寸前のネチネチした節回しがジャストミートの快感で、聴くほどにクセになってしまうんですねぇ~~♪

それは「裏町マリア」が当時放送されていたテレビドラマ「ムー(TBS)」の劇中挿入歌であった事も重要で、本篇が如何にも久世光彦の演出らしい逆説的な纏まりに走っていたところに使われるには、これほど破天荒な歌もないと思われます。

ただし、これがあえて件の「ムー」に用いるために企画制作されたのか否かは、ちょいと知る由もありません。

ですから、サイケおやじがクリスマスの今の時期に聴きたくなってしまうのは、天邪鬼的楽しみのひとつとご理解いただければ幸いでございます。

最後になりましたが、ここんとこの宴会シリーズでは若い者からの寄付要請が続き、現実的に三か所も仕事の掛け持ちをやっている身としては、いやはやなんともの散財モード……。

以前はそんなビンゴ大会にはサイケおやじ選定のロマンポルノ名作DVDセットとか、現物を提供していましたが、最近は優良なブツも無いので、とりあえずゲンナマというのも、情けないです。

あぁ、「裏町マリア」が身に滲みますねぇ。

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4 コメント

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Merry Christmas ! (アンディP)
2014-12-23 18:10:15
・・・と申し上げたいところですが、私の周囲は、一向にその雰囲気なく、全く盛り上がっておりません。ここ数年来、「クリスマスと言っても世間は騒がなくなったなぁ」という実感を持ち続けてきたのですが、今年は特に甚だしい。近くのスーパーなど、すでにお正月用の陳列一色です。景気回復など実感出来ないうえ、師走に選挙などあった所為でしょうか。若かりし頃(特にバブル期)、大いに浮かれ泳ぎ回っていた、あの喧騒はどこへ行ってしまったのでせう。
ささやかでも、クリスマス気分を味わおうと、恒例により、Carpenters の「Christmas Portrait」を引っ張り出して聴いております。カレンのアルトボイスに聞き惚れながら厳粛気分のクリスマス、これはこれで、悪くないもんではあります。
何はともあれ、皆様、良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
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お祝いの基本姿勢 (サイケおやじ)
2014-12-24 15:05:39
☆アンディP様
コメント、大いに共感です。

そもそも12月は我々にとってはジョン・レノンの悲劇が忘れられず、また平成になっては天皇誕生日がありますから。

それとバブル期の狂騒は、もう二度とありえない世界でしょう。

本来は静謐な気分を持ちつつ、お祝いするのが正統だと思っています。

その意味で、カーペンターズのクリスマス盤は大正解ですねっ!
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カバー・バージョン (Rtwfn729)
2014-12-25 00:23:47
この曲、キングトーンズがカバーしているのをご存知でしょうか。メンバーチェンジ後の1987年にアルバム「GOOD NIGHT BABY 1987」で、リードテナー内田さんのヴォーカルでソフトタッチに仕上げられています。カバーした経緯については断定できないのですが、両者が所属していた事務所つながりではないかと推測しています。「ムー」は残念なことに当時見ていなかったので、これがその挿入歌だったとは知りませんでしたが、町田さんを起用されるなど、粋なドラマ作りをするなぁと感慨をおぼえます。そう言えば、亡くなられた日吉ミミさんを起用して話題になったのも、この枠でしたよね。
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経緯推察 (サイケおやじ)
2014-12-26 14:38:09
☆Rtwfn729
コメント、ありがとうございます。
レス、遅れて申し訳ございません。

ご紹介のカバーバージョン、確か曲タイトルがちがっろていたと思うんですが、現物レコードが今は手元にないので未確認です。

しかし、作曲者のむつひろしはキングトーンズとは深い繋がりがありますし、同時にポリドールのプロデューサーでもありましたから、納得しております。
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