OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

好みのツボは何時も変わらず ~ それでも川口雅代が好き

2023-09-04 17:02:36 | ニューミュージック

やさしいAffair / 川口雅代 (FOR LIFE)

音楽を聴き続けていると必然的にというか、自分の好みがパターン化されている事に気がつく場合がありまして、サイケおやじのそんな一例が、1979年にドゥービー・ブラザーズが放った大ヒット「ある愚か者の場合 / What a Fool Believes」で作者たるマイケル・マクドナルドが編み出したとされる、あのリズミックなピアノのリフであります (^^)

いゃ~、これは文章で説明したり、楽譜を掲載しての説明よりも、一度は皆様が耳にしたことがあるはずと決めつけてしまうほどに現代の大衆音楽には馴染み切ったリフでありましょう。

ですから、そのパターンを利用してのパクリ&使い回しの後追い楽曲が夥しく世に出たのも、1980年代前半の流行であり、例えば洋楽であれば、ロビー・デュプリーが 1980年にヒットさせた「ふたりだけの夜 / Steal Away」なんかはモロ過ぎて、笑ってしまうのは、それだけサイケおやじの好みのツボの証明かもしれず、また、我が国においては昭和56(1981)年、河合夕子の「東京チーク・ガール」が、これまた「やってくれた」お好み曲でありましたが、この世の中には、まだまだ……、あるんですよねえ~~♪

そんな中から本日ご紹介させていただくのは、川口雅代が昭和56(1981)年4月に出した掲載シングル盤A面曲「やさしいAffair」でありまして、これは作詞:川野珠音&作曲:川口雅代が書いた、基本は洋楽の影響下にあるニューミュージック歌謡だと思うんですが、そこに船山基紀が附したアレンジが、完全に「ある愚か者の場合 / What a Fool Believes」しているもんですから、たまりません (^^♪

しかも、恣意的とも思えるユーミン調のイントロもニクイばかりですし、キメのパートで冴えまくる前述マイケル・マクドナルドが十八番のパターン、さらにはビーチボーイズ風のコーラスも含めて、これは完全にサイケおやじのツボを直撃というわけなんですが、川口雅代の声質と節回しが、これまたジャストミート♪♪~♪

また、ジャケ写からも一目瞭然、彼女はルックスもイケてますし、もはや完全に都会派ニューミュージックの新星になると思っていたんですが……、実は彼女はルックスの魅力から、最初は女優として芸能界で起用されていたらしく、かなり有名な当時のテレビドラマにも欠かせないポジションで出演していたとかっ!?

残念ながら、サイケおやじは、そのあたりの実情を把握しておりませんので、詳らかな事は知る由もありませんが、そんなこんなの流れからでしょうか、川口雅代の名前は何時しか、レポーターとかバラエティのアシスタント等々の分野で目にするばかり……。

このシングル盤と同時期に制作されたLP「ごあいさつ」も相当に充実していた事を鑑みれば、勿体ないと思うしかありませんが、様々な事情が彼女にはあったんでしょうねぇ……。

ということで、あらためて考えてみれば、この「やさしいAffair」に件のマイケル・マクドナルドっぽさが用いられていなかったとしたら、サイケおやじは川口雅代を知る事がなかったと思えるんですから、それも運否天賦のひとつかもしれません (^^;

最後になりましたが、件の「ある愚か者の場合 / What a Fool Believes」は決してマイケル・マクドナルドが単独で書いた楽曲ではなく、実はケニー・ロギンスとの共作として、既に 1978年
、ケニー・ロギンスのリーダーアルバム「ナイトウォッチ」に収録されており、またアレサ・フランクリンが1980年にカバーヒットさせていたという事実を付記させていただきます。

また、スパイダースが昭和43(1968)年に放った大ヒット「あの時君は若かった」を「ある愚か者の場合 / What a Fool Believes」のリフパターンを入れて演奏する事も可能であり、これはサイケおやじが実践出来ておりますので、皆様も、ぜひっ!

そして自分の好みは、何時だって変わらないというのが、本日の結論というわけです (^^)


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