■第一章・涙 / 三条アンナ (日本ビクター)
連日報道されるウクライナの惨状には目を覆いたくなるサイケおやじではありますが、今回の戦争行為の本質を伝えようとしないマスコミの姿勢には、強い疑問を抱くというか、憤りさえ感じてしまいます。
そりゃ~、ど~やっても弱い者虐めに見えるロシア軍の攻撃により、悲惨を極めるウクライナ国民の窮状を伝える事は間違いではないでしょう。
しかし、サイケおやじが言いたのは、この戦争・動乱が何故に勃発したのか?
その背景と要因、そして事の真相は何なのか?
そのあたりを我々が知らなければ、結局は所謂「他人事」になってしまいますし、援助や救援の手立てにしても、本当に必要なところに絞る事が可能になるんじゃ~ないでしょうか?
そこでサイケおやじは自分なりに現状を考えてみると、ど~にも背景にはユダヤ資本をメインとする軍産共同体、それもアメリカ中心の策謀が強く感じられるわけで、良く言われているとおり、アメリカの最大の産業は「戦争」ですから、就任していた4年間、ほとんど軍隊を動かさかったトランプ前大統領を交代させたかった思惑が叶ったバイデン大統領という、戦争好きの「軽い神輿」を担いでの火種バラ撒きが、とうとう大事になったというか……。
つまり、東欧諸国の中では比較的裕福なウクライナを西側に引き入れれば、共通通貨体制のEUに累積する借金や赤字が少しは緩和されるという狙いもあり、さらにNATO軍のウクライナ駐留という、本質的な狙いも加わり、美味しい話を持ち掛けられたのがウクライナの現大統領だったんじゃ~ないでしょうか?
平たく言えば、オレがバックについているから、ひとつロシアに楯突いてみろっ!
とアメリカに焚きつけられ、その気にさせられたという疑惑(?)も想像に易いわけで、実は似た様な状況は昨年、台湾へもアメリカが様々に工作していたんですが、流石に台湾は利口だし、中国に対する姿勢は慎重ですからねぇ~~。もちろん中国だって乗ってこないし、日本やベトナム、さらにインドだって動きませんから、それならとばかりにウクライナに魔の手を差し向けたとしたら、たまったもんじゃ~ないですよ (>_<)
しかし、それにしても、こ~も易々と策謀に引っかかった現ウクライナ大統領の短慮は、何も本人がコメディアン出身だからとばかりも言えないわけで、それがイザとなったらアメリカはロシアを非難するばかりで、実質的に動いてはくれないし、EU諸国も、また然り……。
ついには武器を調達する資金の提供を申し出て、それなら武器はアメリカが用意しましょう♪
なぁ~んていう、いよいよの本音が飛び出した頃には、ウクライナの国土は戦争なんていう、最高にクダラナイ行為によって蹂躙されているという……。
加えて毎度お馴染みの光景となった、国連での烏合の衆の決議なんていう笑えない喜劇があり、一応は各国で協調してロシアへの金融制裁云々にしても、それじゃ~、オレが面倒をみると、既に動いているが華僑資本、つまり中国なんですから、万事において、穿った見方をすれば、ロシアもアメリカも中国もグルになった出来レースでしょう、これは……。
戦争なんて、互いの殺し合いに他ならず、勝ち目のない側が、それでも抵抗し、戦うのは、国家というよりも、自らの家族・親族を守りたい一心でありましょう。
資本家の我欲に翻弄される市井の我々こそは、こ~ゆ~時こそ、冷静に現実を見つめるべきなんでしょうけれど、無常観を拭い切れないのがサイケおやじの本音です。
ということで、本日取り出したのは、そんなこんなの現実なればこそ聴きたくなった刹那の名曲「第一章・涙」をA面に入れた三条アンナのシングル盤です。
それはサトウ ハチローの綴った「涙」に纏わる詩的な心象風景に寺岡新三がエグ味の強いメロディを附した、ちょうどこれが発売された昭和44(1969)年11月という時勢、つまりベトナム戦争真っ盛りの頃でしたから、これも強烈な反戦歌という聴き方もあったと、サイケおやじは今でも思っていますし、なによりも船木謙一のアレンジがド頭から重々しく、と同時に胸に突き刺さる様な楽曲の構成・展開は、ここが大きなポイントでしょうか。
そして肝心の三条アンナの歌いっぷりは、なかなかに強気と申しましょうか、何故か民謡風味を感じさせるコブシも用いたテンションの高い声質は、ある種の「ヤバさ」さえ伝わってきますが、いががなものでしょう。
そんなわけですから、彼女が歌った「第一章・涙」はラジオの深夜放送での人気が高かった印象が残っているんですが、三条アンナが今日一番に知られているのは昭和45(1970)年に出した「女は生まれて恋に死ぬ」の小ヒットじゃ~ないですかねぇ~~♪
こちらは、この「第一章・涙」とは逆に、ライトタッチのポップス演歌に仕上がっていて、これはこれで大変に素敵ですから、何れご紹介させていただきとうございます。
ということで、喧嘩両成敗!
それが最良だとは分かっていても、ひたすらにロシアを悪者にする報道の偏りがある以上、日本の現状認識は冷たくて当たり前なんでしょうか……。
いやはやなんとも、悲惨な世界……。
だからこそ、涙は美しいとは、言いたくありませんが……。