OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

春はボサノバ、それも歌謡曲の

2014-04-02 16:11:04 | 歌謡曲

ストリート・サンバ c/w 生命のかぎり / Astrud Gilberto (Verve / 日本グラモフォン)

ボサノバは概して夏というイメージもありますが、実は春先にもジャストミートする音楽だと思えば、本日掲載のシングル盤は、そのジャンルの人気女性歌手のアストラッド・ジルベルトが日本語で歌ってしまった好作です。

そしてこれが、なかなか春の陽気に心地良いんですよねぇ~♪

ちなみにこれは昭和45(1970)年に我国だけで発売された「ゴールデン・ジャパニーズ・アルバム」という、全篇を彼女が日本語メインに歌ったLPからのカットを両面に収めた、反転画像の使用も意味深なコレクターズアイテムではありますが、それでも聴けば納得♪♪~♪

まずはA面の「ストリート・サンバ」は最初、ブラジル在住の日系女性シンガーだった泉田エイミのデビュー曲として、昭和43(1968)年に作詞:中村小太郎&作曲:渡辺貞夫が書き下ろした快適な歌謡ボサノバでしたから、これをアストラッド・ジルベルトが演じるという企画も賛否両論はあるにせよ、やはり嬉しいプレゼントという本音は隠せません。

ちなみに昭和40年代頃までは、外タレが日本語の歌を我国限定で制作発売するという企画が多数あり、それがまた人気を呼んでいたんですよねぇ~♪

前述した「ゴールデン・ジャパニーズ・アルバム」も、その経緯は不明ながら、おそらくは同じ企画路線の1枚かと思いますが、件のLPのA面トップを飾っていたのが、この「ストリート・サンバ」でありました。

そしてこれが実に快適なんですねぇ~~♪

山木幸三郎のアレンジもさることながら、軽いアップテンポで歌うアストラッド・ジルペルトは最初を日本語で、二番からはポルトガル語で聞かせるのですから、心の準備は不必要なほど、気分はすっかりフィ~ル・ソ~・グッ!

あぁ、所謂シタッタラズな発音&発声が日本語に絶妙の洋楽&ブラジル風味を付加しているのは、まさに企画の勝利でありましょうか、とにかく最高♪♪~♪

一方、B面収録の「生命のかぎり」が、これまたクセモノで、なんとっ! 作詞:西川ひとみ&作曲:山木幸三郎が提供したのは、極めて歌謡曲に近いという嬉しさなんですよっ!

あぁ、流麗なオーケストラアレンジの中で消え入りそうに歌うアストラッド・ジルペルトが愛おしいかぎりで、それがミディムスローの曲調を尚更に印象的にしている感じです♪♪~♪

ということで、春にもボサノバ、とりわけボサノバ歌謡を愛好するサイケおやじには、たとえアストラッド・ジルペルトであろうとも、こういう歌謡曲企画は大歓迎というわけです。

もちろん、このシングル盤はジャケ写のイメージからして掲載に値すると思いますし、前述のLP「ゴールデン・ジャパニーズ・アルバム」も愛聴盤のひとつとして、いずれはご紹介させていただく所存です。

ボサノバ歌謡、本当に好きだなぁ~~♪

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2 コメント

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さすが! (ちんたろ男)
2014-04-02 19:25:35
サイケおやじさんは本当にセンスがいいですね。アストラッド・ジルベルトですか。おっしゃる通りボサノバと歌謡曲の関係が気になっています。この間、車の中でピンキーとキラーズのリサイタルとセルスターズのリサイタル(インチキくさい)を聴いていてやけにボサノバの影響が気になりました。う~んと思っていると次にセルスターズが演ったのが「サンホセへの道」だったということでセルジオメンデスとブラジル66が歌謡曲のみならずおしゃれポップスに与えた影響が気になって仕方ありません。ここら辺をまた深く掘り下げてくださいね。
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ボサノバ歌謡は最高 (サイケおやじ)
2014-04-03 12:14:41
☆ちんたろ男様
ありがとうございます。

あんまり持ち上げられるのも、お恥ずかしいかぎりです(__)

さて、歌謡曲とボサノバの相性は素晴らしく、ボサノバとロックの融合よりも、イケてるような気がします。
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