仕事に振り回されて、今頃やっと、昼飯の弁当食べてます。しかし米が良いと、冷えても旨いですね。コシヒカリかと思ったら、コシイブキという品種だそうですよ。世の中にはまだまだ知らない、美味いものが沢山あるんですねぇ。
ということで、本日の1枚は――
■Now's The Time / Sonny Rollins (RCA)
断言しますが、ソニー・ロリンズは本当の天才という黒人テナー・サックス奏者です。その演奏は天衣無縫、縦横無尽なアドリブと時空を超越せんばかりのリズム感が聴き手を圧倒してくれるので、ファンはいつも過大な期待を寄せてしまうのです。
しかし、それにいつも答えてしまうのは、天才らしくありません。天才は世間から誤解を受け、それを才能で吹き飛ばしてしまうところに真価があると思います。
で、このアルバムは1964年初頭に吹き込まれたということは、ライバルのジョン・コルトレーンが頂点を目指して疾走していた時期ですが、それを横目に人気ジャズ曲を言われるがままに演奏してしまったというイージーな姿勢が、評論家の先生方から一段低く論じられている作品です。
つまりロリンズの諸作中では名盤扱いされていないのですが、本当にそうでしょうか? 私はかなり好きですし、ロリンズはロリンズでしかない演奏をたっぷりと聞かせてくれるのです。
特にリズムに対する圧倒的なノリとハズシはロリンズでしか出来ない超空間的吹奏ですし、そこに必死で食らい付くリズム隊との対決が、なかなか緊張感ある演奏を生み出しています。
そのリズム隊がハービー・ハンコック(p) とロン・カーター(b) という、当時のマイルス・デイビス・バンドのメンバーが参加しているのもミソで、いまにもマイルスのトランペットが出できそうな瞬間さえありますが、でも、そうなったら悲劇でしょう。なにしろロリンズが凄過ぎますからねぇ~♪
気になる演目はビバップの定番曲「Now's The Time」や「Blue'n' Boogei」、モダンジャズの人気曲「I Remember Clifford」や「'Round Midnight」等々、それだけで買ってしまいそうなものばかりですが、そこがツウのマニアには面白くないのかもしれません……。
でも、いいんじゃないでしょうか。ちなみに私はこのアルバムの聴き所はベースとドラムスの動きというか、それ中心に聴いていると、とっても気分が最高になります♪
がかっこいいんですよ。
ハンコックも新感覚のブルースでみごとです。
統一感がないのが弱みでしょうか?
コメント、ありがとうございます。
このあたりのロリンズは評価も人気も低いんですが、やっている事は凄いですよね。
仰るとおり、イマイチの統一感は弱点だと思いますが、他にこれだけやれるミュージシャンはいないでしょうね。