■恋のインディアン人形 / リンリン・ランラン (ビクター)
筒美京平のパクリ心(?)が、まずはイントロのキャッチーさにあるとすれば、リンリン・ランランが昭和49(974)年に日本でのデビュー曲として大ヒットさせた本日掲載のシングル盤A面曲「恋のインディアン人形」は絶対ですっ!
なにしろ「作・編曲:筒美京平」という堂々のクレジットがありながら、件のイントロがアメリカのソウルグループとして我が国でも人気が高かったグラディス・ナイト&ザ・ピップスの世界的なヒット曲「 Imagination」と丸っきり同じですからねぇ~~~!?!
未聴の皆様には、ぜひとも聴き比べていただきたいほど酷似しているあたりは、故人の趣味性と擁護する事も可能でしょうが、同じリズムパターンを拝借して主旋律の歌メロを展開させていくとなれば、これは確信犯の誹りも免れず!?
しかし、流石は筒美京平!
サビでは歌謡曲に由来するフックの効いたポップス風味をきっちりとキメてくれるんですねぇ~~♪
こ~した手法は例えば弘田三枝子の「可愛い嘘」がテンプテーションズの「My Girl」から美味しいイントロやリズムパターンを拝借したという前科前歴(?)があるとはいえ、それをど~しても憎めないのは贔屓の引き倒しばかりではないつもりです。
むしろ、その元ネタに気がついて、思わずニヤリとするか、これは酷いなぁ~~!? と憤慨するかは十人十色の好き嫌いが関係している事は明白ですし、これまで度々論争が繰り返されているパクリの根底に潜む「愛」だとか「思想」だかとか、そんな理論武装なんてものは必要なのかっ!?
おそらくは答えの出ない問題でしょう。
しかし、一瞬であったとしても、そ~した心の動きを感じさせてくれたのも、筒美京平の立派な仕事だったと思います。
それに賛否両論があろうとも、サイケおやじは「ニヤリ」とする方を望みますねえ~~。