CDが登場してから20年以上たつ現在でも、アナログ盤の人気は不滅のようです。でも、私はCDが嫌いではありません。それが登場した時は、大歓迎でした。理由は長時間の収録が出来たことです。え~っ、「マウンテン・ジャム」が一気聴き出来るのぉ~♪
そうです、このオールマンズの不滅の名演はアナログ盤では2面に分かれていたので、聴いていくテンションが持続しなくて……。
■Eat A Peach / The Allman Brothers Band (Capricorn)
ご存知のように天才ギタリスト=デュアン・オールマンの遺作です。
やはり聴きものは、名盤「フィルモア」の残り曲、と言っても、捨て曲ではなく、それ以上にハイテンションの演奏です。
まず「One Way Out」は躍動的なリズムに躁病的なデュアンのスライドが神業です。特にドラムスを真ん中に挟んでディッキー・ベッツのソロと対峙、その直後に自分のパートに入ってからは、短い中にとてつもないエネルギーが爆発しています。また曲終わりのお約束もきちんと演じています。
そして「Trouble No More」が、また凄い! グレッグの歌に入れるデュアンの合の手スライドは、最初聴いたとき、ハーモニカかと思ったほどのハーモニーを出しています。
極みつきは「Moutain Jam」の長時間演奏で、アナログ盤時代は前半だけ聞いてクタクタになっていたので、後半はあまり針を落としていませんでしたが、CD時代になって一気に聴いてみると、全体として、とても良く纏まった演奏だということに気がつきました。ベリー・オウクリーのエレキベースもブリブリにドライブしていますし、ツインドラムスが、またご機嫌です♪ もちろんデュアンとデッキーのギターも快調、ソロも良いですが、リズム・ギターのパートも最高です。ここだけ聴いていても熱くなります。これほどCDの発明がありがたいと思ったことはないですねぇ~
この3曲以外のスタジオ録音パートも、ジワジワ、グリグリに泥沼に浸かった演奏ばかりです。
この盤も長時間ドライブの必需品なのでした。いけねぇ~、またアクセル踏みすぎだぁ~