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サイケおやじの生活と音楽

追悼・水木一郎

2022-12-12 19:29:55 | 追悼

バビル2世 / 水木一郎&コロムビアゆりかご会 (日本コロムビア)

世界で一番有名な日本人歌手・水木一郎の訃報に接しました。

この「世界で一番有名」とサイケおやじが思っているのは、故人が夥しい日本制作のアニメや特撮ドラマのテーマ&挿入歌をレコーディングしているからで、それゆえに海外でも需要の多い件の作品群が世界中で人気を集めるに伴い、水木一郎のボーカルも認知されている事実に拠るものです。

説明不要かと思いますが、水木一郎はアニメ&特撮ドラマソングの他、歌手としての駆出し時代には歌謡曲や和製ポップスのレコーディングも残しているんですが、結果的に昭和46(1971)年頃からは所謂アニソン歌手専業みたいな活動となり、夥しい作品に関わり、レコードセールスも侮れないほどの実績を残しながら、なかなか表舞台に登場出来なかった時期があったのは確かです。

しかし、それが好転したというか、現在に繋がる水木一郎としての存在感が急速に認められたのは、おそらく時代が「平成」に移り変わった頃だったんじゃ~ないでしょうか?

サイケおやじが知るところでは、ヘビメタ系の外タレバンドのメンバーが往年の日本製アニメに幼少期から夢中になっていたオタクだった事で、そんなこんなのテーマ曲をステージで演じていたという逸話に加え、来日時には水木一郎が歌っている主題歌集のレコードやCDを買い漁ったとか!?

その真偽は別にしても、諸外国には同様のファンが大勢、確実に存在しているという現実から、我が国でも水木一郎フリークを公言する有名人が続出する社会現象に!?

いゃ~~、ですから水木一郎は潜在的なファンに加えて、オンタイムの子供達にも強い影響力を与え続けたレジェンドシンガーとして、芸能界に屹立したのでしょう。

さて、そこで本日掲載したのは、横山光輝が昭和46(1971)年に久々の本格的SF作品として週刊少年チャンピオンに連載を開始した「バビル2世」をアニメ化した昭和48(1973)年のNET=現・テレビ朝日放映作品に用いられた主題歌を収録のシングル盤なんですが、ジャケットスリーブが縦長の長方形なのは、これが見開きの絵本仕様になっているからで、そのあたりからも、これは明らかに子供向けの商品でありました。

そして、作詞:東映二&作編曲:菊池俊輔が提供したオープニングテーマ「バビル2世」は力強いアップテンポの歌謡ポップスであり、物語の展開内容をシンプルに入れ込んだ歌詞を分かり易く節回す水木一郎のボーカルは、ソフト&パワフルという、後々までのスタイルが既に完成されていますよねぇ~~♪

合唱パートを担当する子供達とのコラボにも違和感がありません (^^)

もちろん、こ~ゆ~フィーリングと個性は、同時期に制作されていた故人の他のレコーディングにも明確に聴けるわけですので、これ以上、サイケおやじが拙い筆を弄するまでないでしょう。

ちなみにサイケおやじが中古ながら掲載盤をゲットしたのは、全く絵本仕様のジャケットが欲しかったからでして、決して水木一郎を聴きたかったからでは無い事を告白させていただきます <(_ _)>

それでも、機会がある度に耳に入る故人の歌唱には、自然に聴き入ってしまう魅力がある事に気がついたのは、何時だったでしょう。

そのハッとさせられる感覚の心地良さこそが、サイケおやじの故人に対する尊崇の念であります。

水木一郎、永遠なれっ!

合掌。

コメント (2)
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