OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

思い込んで、すれ違っていた名盤

2022-09-17 17:54:40 | 歌謡曲

すなおのブルース c/w すなおな花園 / 大形久仁子 (東芝)

掲載したのは、サイケおやじが長年探索を続け、それなりに苦労して、ようやく入手出来たシングル盤なんですが、結論から述べさせていただければ、レコード現物には中古屋で度々邂逅しており、それなのに…… (^^;

実は……、サイケおやじが探索していたのは、ここに収録のA面曲「すなおのブルース」だったんですが、その作業に勤しんでいた時には標的になる曲名も、また演じている歌手さえも、女性が歌っているR&B歌謡!?

と、それだけしかサイケおやじには手掛かりが無く、つまりはラジオで、ほぼ1回だけ聞いて気に入り、それを何の情報も得ないままに闇雲に希求していたというわけでして、その始まりは昭和45(1970)年末でありました。

そして月日が流れ、時代が「平成」となっての11年目、何時もの習性で入った某中古屋で鳴らされていたのが、サイケおやじが長年探し求めていた、あの曲にして、あの歌であり、速攻で店主に尋ねたところ、目の前に出されたのが、この掲載盤 (^^)

つまり、大形久仁子が歌う「すなおのブルース」でありました (^^)

あぁ~~、それは作詞:川内康範&作編曲:曽根康明という、実に輝かしい制作クレジットが確認出来る、如何にも発売された昭和45(1970)年の雰囲気が横溢したミディアムテンポのR&B演歌であり、タメの利いたギターやホーンセクション、恣意的にバタついていると思えるドラムスの存在感に泣きメロのストリングスというアレンジの素晴らしさに加えて、自らの生き様や恋愛感情をマイナスのベクトルで見つめてしまうという諦観滲む歌詞の世界に附されたメロディラインの熱血ソウル節は最高ですし、また、それを唸りを交えたエグ味歌唱で演じてしまう大形久仁子は、改名後の内田あかり時代にも隠し気味だった裏技的魅力に満ちているんですねぇ~~~ (^^♪

だからこそ、この「すなおのブルース」を歌っていたのが内田あかり=大形久仁子だったなんて、全く想像も出来なかったのがサイケおやじの素直な気持ちでありました (^^;

いゃ~~、聴くほどにグッと惹きつけられますねぇ~~♪

演奏パートにおけるピアノやアコースティックギター(?)の彩りもイイ感じ ♪♪~♪

これこそっ、サイケおやじが皆様に激オススメの昭和歌謡曲の傑作であります。

そして同じソングライターコンビから提供のB面曲「すなおな花園」が、これまたニクイ仕上がりで、こちらは正統派の昭和歌謡曲がド真ん中のメロディラインに、生きていれば誰しもが願う幸せの最大公約数的希望が綴られた歌詞が附されているもんですから、大形久仁子も芯が強くてソフトな声質による得意の節回しを全開させ、なかなかの快唱だと思いますし、こちらでアレンジを担当した荒木圭男の仕事も程好い泥臭さと申しましょうか、ジャストミートの相性ですよねぇ~~♪

ちなみに、このシングル盤に収録の両面2曲に共通する「すなお」という言葉こそは、簡単そうで、実は相当に難しいのが、この世の習い……。

自分に正直で、素直に生きられれば、それこそ幸せと思うサイケおやじにしてみれば、事ある毎に文句はっかり垂れ流す野党の連中にこそ、この「すなおの花園」を聴いていただきたいもんですよっ!

いゃ~~、流石は川内康範!

素晴らしい「詩」を書きますねぇ~~ (^^♪

ということで、サイケおやじと本日の掲載盤の如き、思い込み&すれ違いは、それこそ巷に溢れている日常ではありますが、それが積み重なっていくほどに、求める何かとの繋がりも強くなるわけで、その我ながらの執念深さには宿業さえ感じております (^^;

でも、イイじゃ~ないですか、胸に魂を抱き続けていればっ!

そんな居直りも、素直さに繋げていきたいものです <(_ _)>

コメント
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