OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-71:美保幸代

2022-04-04 19:41:11 | 歌謡曲

恋路 / 美保幸代 (日本コロムビア)

ここに収録されたA面「恋路」とは、如何にも演歌チックな曲タイトルではありますが、ジャケ写ポートレートに登場する美保幸代と名乗る女性シンガーの雰囲気は、そのファッション共々に洋楽ムードが滲み出ていますよねぇ~~ (^^)

そのアンバランス感の醸し出すところ、これはっ!?

ど~しても聴いてみたくなるのが歌謡曲 ~ ポップス歌謡ファンに共通の思いだとすれば、既にして制作側の思惑に狙い撃ちされている事を後々、痛感させられるわけですが、それはそれとして、結論から述べさせていただければ、サイケおやじにとっての美保幸代は、これまた「この人」シリーズに分類するしかないという存在であり、つまりはテレビ等々でも動いている姿に接した記憶は全くありません。

しかし、ここまで述べた様な実情から、昭和50年代末頃に中古屋で邂逅した掲載盤を迷う事も無く、ゲットしてしまったのはサイケおやじの本性とご理解願えればさ幸いでございます。

で、肝心のA面曲「恋路」は作詞:阿久悠&作曲:井上忠夫というヒットメーカーコンビが如何にも発売された昭和46(1971)年の空気感を大切にしたアップテンポのソフトロック歌謡なんですが、それを尚更に価値ある(?)トラックに仕立て上げているのが馬飼野俊一のアレンジでしょう。

なにしろ、それはイントロから、否が応でもロネッツの「Be my baby」を強く想起させられてしまうドラムス、そして明るく広がるホーンセクションにグルーヴィに躍動するリズム隊が、ほとんど完全に当時のアメリカ西海岸系ソフトロックな音作りになっていて、特にドラムスとベースにはハル・ブレイン&ジョー・オズボーンという、今や伝説のリズムコンビの如き素晴らしさがあるんですねぇ~~♪

ですから、主役たる美保幸代の落ち着いたボーカルスタイルがジャストミートするのも自然の成り行きと申しましょうか、バックコーラスの盛り上げ方との相性も抜群なんですから、たまりません (^^♪

それでも、これはリアルタイムじゃ~、ヒットしていたとは言い難く、結局はオシャレ過ぎて、下世話なところが欠けていたのが裏目だったのかもしれません……。

う~ん、それじゃ~、「恋路」なぁ~んていう曲タイトルの存在感って、ますます微妙になっちまったような…… (^^;

しかし、以下は全くのサイケおやじの独断と偏見ではありますが、現在では彼女が残したレコードが、それなりの人気アイテムになっている様な気がするんですよ。

実際、サイケおやじは、「美保幸代」名義のシングル盤を、もう1枚だけ所有しているんですが、その他に2枚のシングル盤に過去邂逅しておりまして、どちらもゲットするには経済的な問題が (^^;

ということで、彼女の音源は、もしかしたらCD化されているかもしれませんが、もう1枚所有している前述のシングル盤A面曲「夜明けのモーツァルト」も近々、ご紹介させていただきとうございます。

あぁ~~、なんだかグラスルーツとか、往年のダンヒルサウンドが聴きたくなってきたのも、成り行きかなあ~~ (^^)

コメント
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