OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

何者も通用しない、あおきあい!

2013-08-24 15:16:55 | 歌謡曲

アンドロメダの異星人 / あおきあい (テイチク)

我国芸能界裏街道の人気歌手のひとりが、あおきあい=青樹亜依でしょう。

そもそも彼女は何が本業なのか、所謂トンデモ系と分類されるのが当然らしいのですが、一度でも彼女の存在に接してしまえば、後は自ずと心が惹きつけられるというインパクトは絶大!

実際、サイケおやじは、ある事情から彼女の講演会に臨席させていただいた瞬間、あまりにぶっ飛んだ濃密な空気感に圧倒され、しかもワールドミュージックが最大公約数みたいな歌の世界にも絶句させられた記憶が、今も鮮明です。

ちなみに現在では彼女に対する研究も進んでいるようで、心霊研究家でもあり、和製シンディ・ローパーでもあり、はたまた地球平和親善大使でもあり、最終的には、あおきあい!?

そんなこんなの正体不明な本物のスタアが、あおきあい!?

なんでしょうかねぇ~~~。

さて、そこで本日掲載のシングル盤は昭和57(1982)年に発売された、おそらくは歌手デビュー作と思われる1枚なんですが、ジャケットイメージの激しさ共々、とにかくA面曲「アンドロメダの異星人」が強烈過ぎますよっ!

なんとっ! ベタベタの演歌ロックというか、ある部分はプログレであり、アニメ主題歌と懐メロ歌謡が混然一体になったかのような、聴いているうちにミョウチキリンな気分にさせられること、請け合いの名作とは、この事でしょう。

もちろん浮ついた彼女のボーカルと節回しが、特有の説得力を持っているのは言わずもがな、作詞:八木康宏、作曲:条美樹、そして編曲:山本寛之という制作陣が何を考えていたのか???

という推定と分析が全く通用しない凄さが、確かにあると思います。

つまり全てにおいて極端を狙ったとしたら、自分達が率先して笑っている最近の芸人なんかは、お呼びじゃ~ない世界なんですよねぇ~~♪

しかも驚いたことに、彼女の音源が現在、纏まってCD化されているというのですから、まだまだ世の中、捨てたもんじゃ~ありません。

ちなみに掲載の私有盤は当時、業界の知り合いから頂戴したサンプル盤なんですが、果たして実売数がどれだけあったかは知る由もなく、それでも好事家の間では高い評価を得ているのだとか!?

う~ん、サイケおやじにとっては、やはりトンデモ系の域を出ないブツではありますが、ある日突然に聴きたくなる歌である真相も秘めているのです。

決して万人向けではありませんが、昭和歌謡曲の懐の深さを証明するレコードとして、本日はご紹介させていただきました。

コメント (4)
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