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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

原田ゆかりの痛快演歌ロック

2024-09-11 16:45:43 | 歌謡曲

青春ちょっと前 c/w いとしのギャングたち / 原田ゆかり (テイチク)

以前にも書いたとおり、サイケおやじにとっての原田ゆかりは完全に幻のアイドルシンガーとして、殊更「三味線ロンリー・ブルー」の印象ばかりが強く刻まれていたんですが、ここに来て再びシビレさせられたのが本日掲載のシングル盤です (^^♪

もちろん、発売されたのは昭和62(1987)年5月とされていますから、異郷の地へ島流しにされていたサイケおやじには知らなくて当然の1枚とはいえ、中古屋で邂逅したとなれば、即ゲットは当然が必然!

速攻で持ち帰り、勇んで針を落としてみれば、これが作詞:阿久悠&作曲:宇崎竜童、そして編曲:入江純とクレジットされたA面曲「青春ちょっと前」が、いきなり大正解という、アップテンポの演歌ロックに仕上がっていたんですから、たまりません (^^♪

ビシバシのドラムスやキーボートメインのデジタルサウンドに負けない原田ゆかりのコブシを活かした歌いっぷりは痛快至極ですし、如何にも宇崎竜童というメロディ展開の妙には、しっかりと用意されているハードロックなギターの出番が完全にサイケおやじの好みのツボを直撃ですよっ!

いゃ~~、これが当時、どの程度ヒットしていたかは知る由もありませんが、この楽曲にして、これだけの歌唱を披露する原田ゆかりは、やっぱり素晴らしい歌謡曲シンガーと思うばかりです (^^♪

そして、さらに素晴らしいのが同じ制作スタッフから提供されたB面収録曲「いとしのギャングたち」でして、こちらはミディアムテンポで泣きメロ歌謡の決定版♪♪~♪

ですから、原田ゆかりのメリハリの効いた節回しは、ここでも全く出し惜しみしない歌心が最高なんですねぇ~~ (^^♪

サウンド作りにしても、当時流行の産業ロック風味が強いところが現代の感性には時代遅れという先入観があろうとも、それを払拭して余りあるのが原田ゆかりの歌手としての実力の証明でありましょう (^^♪

う~ん、ジャケ写スリープの記載によれば、この「青春ちょっと前」は当時放映されていたテレビドラマ「ガキ大将がやってきた(TBS)」の主題歌らしく、当然ながらサイケおやじは全く接しておりませんが、それゆえに気になってしまうなぁ~~ (^^;

それと現在入れてもらっている高齢者バンドで、ここに収録されている両面2曲共、やってみたいなぁ~~、んていう衝動にも駆られるんですが、やっぱりボーカルに相当の実力が要求されますからねぇ~~ (^^;

やっぱりトーシロにはここまでのレベルで歌いこなせない楽曲だと思えば、素直に鑑賞して楽しむのが順当なんでしょうねぇ~~ (^^;

あぁ~~、原田ゆかり、このジャケ写ポートレートの穏やかな面立ちにして、この歌いっぷりは最高ぉぉぉぉぉ~~~♪

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愛しの浅尾千亜紀 ~ フォロワーの域を超えて

2024-09-10 17:04:07 | 歌謡曲

■雨がふるのに c/w 恋はおしゃべり / 浅尾千亜紀 (CBSソニー)

売れセン狙いの流行物をやるにしても、それなりの完成度がなければ、それは紛い物という現実は言わずもがな、例えば大衆音楽の世界における所謂「二番煎じ」にしても、それを演じる主役に実力が求められてこそ、しっかり成立するのが売れセンってやつじゃ~ないでしょうか。

例えば本日掲載した 浅尾千亜紀のシングル盤は昭和45(1970)年の発売でしたから、聴けば一発!?

作詞:丹古晴己&作曲:鈴木淳が企図制作したA面曲「雨がふるのに」は明らかに(?)ポップス歌謡の分野では当時トップを競っていた奥村チヨ、いしだあゆみ、小川知子の路線に沿った曲調ですから、浅尾千亜紀の歌唱にはフェロモンも程々に安定した節回しが求められるのは必定ながら、しっかりと彼女は、その期待に応えた仕上がりがニクイところ (^^♪

また当然ながら、森岡賢一郎が施したアレンジにしても、前述三人歌姫のヒット曲のイイとこ取りのツボが踏襲されているんですよねぇ~~♪

繰り返しますが、これは決して、いしだあゆみのフォロワーとして聴いては勿体ないと思っておりますっ!

そして……、このジャケ写ポートレートのファッションやヘアメイク共々に、ここに昭和45(1970)年のポップス歌謡の要点が集約されたレコードだと、そ~ゆ~感慨も新たにするサイケおやじです (^^♪

その意味で、これまた作詞:丹古晴己&作曲:鈴木淳が提供のB面曲「恋はおしゃべり」が、今度は森山加代子っぽい、あの「白い蝶のサンバ」を想起させられる早口フレーズを用いたミディアムアップのポップス歌謡に仕上がっているのは、微妙にジャズロック調を入れた小谷充のアレンジも相まって、なかなか捨て難い魅力に溢れていますので、全くB面扱いだなんて、勿体ないっ!

―― なぁ~んて、ちょっぴり熱くさせられてしまうほど、この浅尾千亜紀のシングル盤には愛着があるというわけです (^^♪

ということで結局、浅尾千亜紀は大きなブレイクも果たせぬままにフェードアウトし、それでも後年、昭和歌謡曲の再発見作業に伴って、当時を知らないファンも増大してはおりますが、個人的には彼女の歌唱力の器用さ、例えばここでは、いしだあゆみ、森山加代子、小川知子、奥村著チヨ等々の個性を簡単に(?)に自分の領域に取り込んでしまう実力が裏目に出てしまったのかもしれません (^^;

でも、サイケおやじは、そ~ゆ~浅尾千亜紀が大好きっ!

それは理屈じゃ~なくて、感性の問題だとしたら、サイケおやじは決して後悔はしていないのでした。

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神保美喜の一瞬!

2024-09-08 17:30:11 | 歌謡曲

ふるうつの詩 / 神保美喜 (フイリップス / 日本フォノグラム)

掲載したのは本日、中古ゲットしたばかりというホヤホヤの獲物でして、これが昭和52(1977)年3月の発売とされていますから、おそらくは神保美喜にとっては歌手活動末期に制作されたシングル盤でしょうか?

しかし、サイケおやじにとっては、ここに収録のA面曲「ふるうつの詩」が昔っから耳に馴染んでいたというか、友人からコピーしてもらったカセット音源が気に入っていたもんですから、ここで出会ったが百年目という警句どおり、Not a Second Time !

で、肝心の楽曲「ふるうつの詩」は作詞:阿久悠&作曲:大野克夫、そして編曲:萩田光雄から提供されたミディアムテンポの歌謡フォークなんですが、殊更阿久悠が綴った歌詞の分かり易い詩的表現には、ちょい前に流行っていた歌謡フォークの味わいを伝承した趣があり、そこへ大野克夫がメリハリの効いた胸キュンメロディを附せば、シンコペイトしたベースラインを軸にしたリズムアレンジと小技を積み重ねたカントリーロック調の彩も鮮やかな萩田光雄の編曲が、これまた実にイイんですねぇ~~♪

神保美喜の歌唱力も、それなりに安定していますし、曲調そのものが彼女のイメージには似合っていると思うんですが、いかがなものでしょう (^^)

スッキリした終わり方の曲構成にしても、これが当時放送されていた彼女も出演のテレビドラマ「ふたりでひとり(TBS)」の挿入歌という真相(?)があろうとも、個人的には潔いと思わせられるあたりは絶妙としか言えません。

いゃ~~、こ~ゆ~素敵な歌と演奏が昭和のテレビドラマには溢れるほど使われていたという、そんな素晴らしい楽しみがあったのも今は昔の物語……。

しかし、それがレコード化されているという素敵な現実が残されている以上、探索と邂逅という喜びを諦めるなんてこたぁ~~、サイケおやじには出来そうもありません (^^)

最後になりましたが、本日の画像はスマホ撮影ですので、明瞭さが明らかに不足しておりますが、それにしても中古屋の店頭にて一瞬、彼女の佇まいが「着ていない」ふうに見えてしまったジャケ写のインパクトも、これまた素敵なブツと思っているのでした (^^;

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これのネイキッド・リメイク希望

2024-09-04 16:59:48 | 歌謡曲

秘密し・た・い・ナ / 黒沢ひろみ (ポリドール)

ブームの中で夥しく登場した、所謂「1980年アイドル」の中でも、一際ブッ飛びフィーリングで強い印象を残してしまったのが黒沢ひろみ!?

―― そんなふうにサイケおやじは思い続けているんですが、しかし、彼女が残してくれたレコード音源を虚心坦懐に再鑑賞してみれば、それらは常に正統派アイドル歌謡ポップスを基本にしており、アレンジそのものによって前述した様なブッ飛びというか、恣意的なズレで個性を打ち出そうとしていた制作側の戦略(?)があったような気がしているんですが、いかがなものでしょう (^^;

それは例えば昭和59(1984)年に発売された、おそらくは彼女のデビュー2作目と思われる本日掲載のシングル盤A面曲「秘密し・た・い・ナ」にしても、作詞:森雪之丞&作編曲:林哲司の企図したところはシンセ&デジタルサウンドをメインに据えたニューウェイヴ歌謡の体裁に仕上げてはいるものの、殊更メロディラインだけを傾聴してみれば、それは疑似ユーミン風味が横溢した好ましさが確かにありまして、だからこそ、幾分頼りない(?)黒沢ひろみのボーカルがジャストミートするはずと思いきや、それじゃ~~、あまりにも……?

―― と思ったか、否かは知る由もありませんが、なんとっ!

それを彩っている演奏パートが、薄っぺらなデジタルサウンドなんですから、サイケおやじにとっては、全く痒いところに手が届かないっていう心持でありました (^^;

不遜な事を申し述べさせていただければ、この「秘密し・た・い・ナ」は、ちょい前の流行だった正統派(?)ニューミュージック的なアレンジと演奏パートを用いれば、なかなか素敵な乙女心が綴られた歌詞の魅力も相まって、危なっかしい黒沢ひろみのボーカルが逆説的に活かされた傑作に成り得たんじゃ~なかろうか……?

―― なぁ~んて事を思ってしまうんですが、やはり時代的には、それこそが流行遅れってものだったという推察は、確かに OLDWAVE なサイケおやじにも納得されるところ…… (^^;

でもねぇ…… (^^;

ということで、当時は勢いがありましたから、殊更「なんでもアリ」状態だったのがアイドル歌謡ポップスだったんですよねぇ~~、今にして思えば…… (^^;

う~ん、令和の現在に作られている流行大衆音楽の中にも、そんな蒸し返されるネタがあるんでしょうか……。

老い先短いサイケおやじにも、そんな余計なお世話が心に去来するのでした (^^;

だからこそ、令和の今に至っても、様々なネタは尽きないんでしょう。

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夏、ゆきゆきて…

2024-09-01 17:00:26 | 歌謡曲

夏はゆく c/w 浮雲 / 亜木美子 (テイチク)

突発的青春歌謡路線で登場したというのは、まあ……、サイケおやじの思い込みかもしれませんが、その当事者たる亜木美子が昭和50(1975)年7月に発売した本日掲載のシングル盤こそは、見事に両面小ヒットした彼女の代表作でありましょう (^^♪

それは作詞:柿沢望&杉山政美、そして作編曲:三木たかしが提供のA面曲「夏はゆく」からして、これがタイトルどおり、晩夏 ~ 初秋という、今の季節にぴったりの抒情歌的純日本歌謡のイメージを受け継いだ歌謡フォークと申しましょうか、実際にそんなこんなの既視感メロディが散りばめられたミディアムテンポの曲展開にはハワイアンスチールギターを効果的に用いたアレンジもニクイばかり (^^♪

そして――

   さよぉ ~ ならぁ ~~~

―― というセリフを冒頭に配置したイントロから聴かせてくれる落ち着いた歌声こそは、亜木美子の大きな魅力でしょう (^^♪

ですから、作詞:柿沢望&作編曲:三木たかしが提供のB面曲「浮雲」が、これまた同系路線の秋の歌に仕上がっている事は言わずもがな、こちらは幾分ビートを強めたアレンジを得た説得力のある節回しを聴かせてくれる亜木美子が愛おしいんですねぇ~~♪

冒頭に述べたとおり、ここに収録の2曲は当時、ラジオや有線でのオンエア率も高く、テレビ出演時にも確か……、両曲を半々に歌っていた記憶がありますし、今となっては、殊更「夏がゆく」のカラオケを求めている歌好き仲間も多いと言われている事も、さもありなんでしょうか (^^♪

それだけ当時の亜木美子には強い印象が刻まれているのは、サイケおやじだけではないと思っているんですが、いかがなものでしょう (^^;

そして、今となっては、こ~ゆ~抒情歌的純日本歌謡を演じられる女性歌手が思い当たらないという現実からして、絶滅危惧種になっている感があるのは、なかなか辛いものがありますねぇ……。

うむ、こ~ゆ~演歌でもなく、ポップス歌謡でもない、ニッポンの歌謡曲は、果たして蘇るのでせうか……?

そんな願いと希望を抱きつつ、本日は亜木美子の掲載盤に聴き入ってしまいました。

ということで、迷走する台風が過ぎ去れば、幾分なりとも涼しい秋はやって来るのでしょうか。

災害の後始末や準備に忙殺されている皆様には、心からお見舞い申し上げます <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-161:喜多ゆり子 ~ こんな時、雨の歌は…

2024-08-31 17:28:07 | 歌謡曲

もしも … あの時 / 喜多ゆり子 (キャニオン)

久々の「この人」シリーズということで、台風による大雨被害の真っ只中ではありますが、本日掲載のシングル盤A面曲「もしも … あの時」は作詞:林春生&作編曲:三木たかしが提供した、歌謡フォーク調の雨の歌です (^^;

発売されたのは昭和50(1975)年6月とされていますが、もちろん、サイケおやじが初めて耳にしたのは、これを中古ゲットした昭和60年頃でしたから、そのサウンドの懐かしモードには思わず、どっぷりと引き込まれましたですねぇ~~♪

なにしろミディアムテンポの曲構成にはイントロからエレキ&アコギによるアルペジオ奏法が用いられ、せつないメロディを吹いてしまうトランペットも、これまた昭和歌謡曲の色濃いお膳立てですから、雨の日に別れてしまったであろう恋人同士の恋愛の機微を女の立場から悔悟というか、愚痴というか…… (^^;

如何にも、ありがちな後悔の心情が歌われているんですが、それを演じている喜多ゆり子の声質が歌謡フォーク向きだと思えば、こ~ゆ~楽曲は正解だと思いますし、微妙に不安定さが滲む節回しが逆説的に胸キュン感を増幅されているような気もするんですが、いかがなものでしょう (^^;

既に述べたとおり、歌っている喜多ゆり子について、サイケおやじは全く知るところがありませんし、これがヒットしていたという記憶も当然ながら残っていませんが、レコードに針を落とす度に、なんとも懐かしい気分にさせられてしまうのは確かです (^^;

ということで、本日は驟雨の中、災害に備えて携行タンクにガソリンを10リットルばかり仕入れてきました。もちろん車の燃料も満タン!

とにかく現代は殊更スマホのバッテリーが切れたら、何も出来ませんので、まあ……、これだけ用意すれば、何とかなるはずと自分に言い聞かせている次第です。

それと、やっぱり現金、特に小銭が有用だと思うんですよ。

最近は全く、支払いに現金は使わなくなったんですが、地獄の沙汰もなんとやら……、電気が切れたらカードも使えませんから……。

備えは万全、それなくして、心の癒しも有り得ないと思うばかりでございます <(_ _)>

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吉田真梨を思い出す

2024-08-30 17:06:25 | 歌謡曲

もどり橋 / 吉田真梨 (CBSソニー)

活動期間は短くとも、それゆえにというか、妙に強い印象を残しているアイドルや歌手が少なからず存在するあたりが芸能界の魅力というものでしょうか?

本日の主役たる吉田真梨もサイケおやじにとっては正に、そ~した歌手であり、昭和51(1976)年春に掲載シングル盤A面曲「もどり橋」をデビュー曲として登場してから約2年ほどしか表舞台での活動は続かなかったものの、数枚残してくれたレコードには、なかなか琴線に触れる音源が収められているんですねぇ~~♪

例えば前述の「もどり橋」にしても、作詞:喜多條忠&作曲:三木たかし、そして編曲:あかのたちおが企図したところはミディアムテンポの哀愁歌謡であり、極言すれば小柳ルミ子の歌謡世界を意識した和風のグルーヴと歌謡フォークのせつない恋愛路線の巧みな融合と思えば、清涼な声質と安定した歌唱力、そして和み系のルックスで表現してくれるのは正統派歌謡曲の好例であり、だからこそ歌謡曲ファンには、たまらない魅力があったんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ちなみに当時は、後の所謂「1980年代アイドルブーム」の前段階というか、華やかなキャラよりは、しっかりと歌手としての基本的実力も求められていましたから、制作されていたレコードの価値が再発見されるムーブメントが継続しているものと思っておりますので、吉田真梨の今に続く人気も、決してサイケおやじだけの思い込みではないと信じている次第です。

ということで、台風の進路や今後の被害予測難しい状況は、多難…… (>_<)

不要不急の外出を控えなければならないというのなら、週末は家に引き籠り、好きな趣味の世界に耽溺するのも幸せでありましょう。

ただし、それは避難が急務の皆様には些か配慮に欠けた発言…… <(_ _)>

予断と油断は禁物と思うばかりでございます。

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雨の日にもラブソング

2024-08-29 16:58:36 | 歌謡曲

よこがお / 梓みちよ (キングレコード)

ついに強烈な台風が襲来、各地で被害が続発しておりますし、拙文を記しているサイケおやじの窓の外も大雨ということで、本日は哀しい雨の情景も歌い込まれた大人のラブソング、それが昭和50(1975)年8月に梓みちよが出した掲載のシングル盤A面曲「よこがお」です。

皆様ご存じのとおり、梓みちよは洋楽カバーの和製ポップスから正統派歌謡曲、ポップス歌謡からニューミュージック歌謡等々、幅広いジャンルの歌謡曲を間違いなく表現出来る優れた歌唱力がありますから、長いキャリアの中には失礼ながら、それが時として裏目に出てしまったレコーディングも残されてはいますが、だからこそ、好きになったら忘れられない歌があるはずで、サイケおやじにとっては、この「よこがお」が、それです。

なにしろ作詞:山口洋子&作編曲:宮川泰が企図提供したところは大人の恋模様、それも避けえない別れが分かっていながら、そこに儚くも美しさを滲ませんとする女の心のせつなさが、ジャジーで粋なメロディ&アレンジで歌われているんですから、こ~ゆ~楽曲こそは梓みちよが独壇場と思うばかり (^^♪

正直、まあ……、メロディラインは服部良一が書き、霧島昇や石原裕次郎の他にも多くの名唱が残されている「胸の振り子」に酷似してはおりますが、それもまた結果オ~ライとして、個人的に納得してしまうのも、梓みちよが歌っているからです (^^;

創作の世界にパクリや剽窃は避けえない行動として、それを容認出来るかは、そこに「愛」があるか、否か……?

―― そんな論争は昔っから絶えないわけですが、基本的に素敵な作品の魅力はオリジナルを尊重しつつも、使い回される宿命があってこその名作・傑作じゃ~なかろうか?

そんな都合の良い事を時には言い訳として弄するのが、サイケおやじの卑小さであり、享楽についての居直りでありますので、ご容赦願います <(_ _)>

ということで、スピードが調スローモーなこの度の台風、おそらくは所謂「遣らずの雨」みたいな状況の皆様もいらっしゃるのでしょうか。

どんな状況においても、心の豊かさだけは忘れたくない、失いたくないというのがサイケおやじの信条です。

享楽も、それなりに求めていきたいものですねぇ~~ (^^;

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お天気おねえさんも歌う

2024-08-28 16:40:01 | 歌謡曲

そっとさよなら / レインドロップス (CBSソニー)

さてさて、凶暴な台風が日本に襲来ということで、皆様も天気予報を注視されているはずかと思いますが、殊更テレビの天気予報番組には何時頃からか、華やかな女性キャスターが起用され、そこからチヤホヤされていく美女がスタア扱いされる風潮が社会現象化しているなんてのは、ネット時代の今日でも変わらない楽しみ(?)かもしれません。

それは決して好ましい情報ばかりは伝えられない天気予報というジャンルであればこそ、そこに和みが必要とされる思い込み(?)も加わっての素敵な結果でしょうか (^^;

そこで本日取り出したのは、昭和54(1979)年に発売されたレインドロップスと名乗る三人組が歌ってしまったシングル盤なんですが、メンバーの増田葉子、志摩のぶ子、鈴木葉子は当時のTBSで天気予報を担当していた「お天気おねえさん」でありました。

ですから正直、歌はターヘ…… (^^;

しかし、作詞:小平なほみ&作曲:菅原進が提供のA面曲「そっとさよなら」はミディアムスローで往年の歌謡フォーク味が実に好ましい、夏の終わりの胸キュン歌謡♪♪~♪

青木望のアレンジも童謡風味を滲ませたソフトロック調ですから、彼女達のユニゾン歌唱の曖昧さも結果オ~ライじゃないでしょうか (^^;

ど~やら、当時の彼女達が出演する天気予報番組ではテーマ&BGMに使われていたらしいんですが、サイケおやじの記憶も、これまた曖昧ながら、このレコード音源だけ聴いていても、ホンワカムードのせつなさに包まれてしまうんですよ、これが (^^♪

う~ん、悲惨な災害を予報する場面では相応しくないかもしれませんが、こ~ゆ~企画盤が制作されていたあたりは、お天気キャスターの注目度が高くなっていたという、正に昭和の文化を今に伝える証拠物件かもしれませんねぇ~~ (^^;

ちなみに天気予報番組に起用されるキャスターは現在、本物の天気予報士である場合と単に「天気予報原稿」をそれらしく読み上げるタレントアナウンサーに二分されていると思われますが、何れにしろテレビ映えする女性が起用される確率も高いわけで、だからこそ、そこからスタア扱いされる新星が登場するんでしょうねぇ~~ (^^;

サイケおやじは最近、NHKに登場する田中美都がお気に入りで、癒し系のルックスと「前かがみ」ポーズがツボなんですが、皆様は注目されている「お天気おねえさん」はいらっしゃいますか (^^♪

閑話休題。

ということで、台風の影響を懸念して、昨日は出張の予定を前倒し、速攻で本日朝イチ、逃げ帰って来た次第です。

うむ、こ~ゆ~時こそ、和みの余韻が残る天気予報番組が必要なんでしょうかねぇ~~、不謹慎かもしれませんが……。

とにかくも、被害が最小で収まりますように願うばかりです。

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山本ゆかりは、これがイイッ!

2024-08-27 17:40:46 | 歌謡曲

ギンギラ御嬢 / 山本ゆかり (taurus / 東芝)

どんな業界にも所謂「柳の下の泥鰌」という存在が確認されますから、我が国歌謡界においても、殊更1980年代アイドルの世界に中森明菜のフォロワーだって当然の如く出現し、昭和60(1985)年2月に本日掲載のシングル盤を出してくれた山本ゆかりは、その正統的なアイドルシンガーだったのかもしれません。

―― と、ノッケから独断と偏見を綴ってしまったのも、彼女は正式に「中森明菜の妹分」として売り出されていたからで、当然ながら所属事務所も一緒でしたから、ここに作詞作曲:都志見隆&編曲:萩田光雄とクレジットされた収録A面曲「ギラギラ御嬢」は疑似歌謡ロックサウンドに彩られた明菜節が全開!?!

それは実際、イントロからビシバシのアップテンポにアレンジされたツッパリ歌謡であり、ですから山本ゆかりの歌いっぷりも中森明菜を意識しまくった節回しと如何にもロックっぽい声質を活かした巧みなプロデュースが成功しているんじゃ~ないでしょうか (^^♪

歌うだけ歌って、スパッと終わる曲展開も潔く、アイドル歌謡としては、そのビートを効かせた勢いが実にイイ感じでして、こ~ゆ~クールさは、山口百恵 ~ 中森明菜という美しき流れを継承していると思うんですが、いかがなものでしょう。

しかし……、それは決してメジャーな受け入れられ方が無かったというか、テレビドラマ等々での不良少女役とか、下卑たホステスみたいな役柄を演じる女優業へ転身したと思ったら、何時の間にかフェードアウトしてしまったのは残念でした……。

なんで売れなかったのかなぁ……、この私有の掲載盤にしても、中古ゲットではありますが、穴あきのサンプル盤ですからねぇ……。

ど~やら、以下は後で知った情報ではありますが、香港あたりで人気があったとか、一見ロックバンドの如し……みたいな活動をやっていたらしいんですが、サイケおやじは確認しておりませんので、やはり山本ゆかりは、この「ギンギラ御嬢」だけの存在であります (^^;

う~ん、なんとも……、せつなくなってしまったですよ、これを聴き、拙文を認めているとですねぇ…… (^^;

ということで、本日は台風接近の影響で予定を早めた出張中ですので、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

自然の猛威の前には無力な我々ではありますが、せめて備えは万全を心掛けたいものですねぇ~~~。

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