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サイケおやじの生活と音楽

松木俊夫監督の訃報、そしてドグラ・マグラ

2017-04-13 17:08:46 | Movie
 
大好きな映画作家の松本俊夫の訃報に接しました。

故人は所謂前衛的な映像作品が有名ですが、サイケおやじとしては、それは決して難解な独り善がりじゃ~なくて、しっかりドキュメント手法というか、瞬間芸っぽいイメージ映像よりは、忠実度の高い映像表現があってこその幻想&サイケデリックな美学に拘っていたところが凄いと思っていました。

それは例によって大いなるサイケおやじの勘違いかもしれませんが、例えば映画ならば、昭和63(1988)年の「ドラグ・マグラ」を、ぜひともご覧いただきとうございます。

何故ならば、これは夢野久作の超推理小説にして幻想文学の大傑作とも云える「ドグラ・マグラ」を見事に映像化した作品であり、原作を読んだ皆様であればご理解いただけると思いますが、とにかくその内容を忠実に映像化する作業の困難さは、昔っから相当のインスピレーションが必要とされてきましたから、生半可なものを撮ったりしたら、B級ボンクラ映画にもなりゃ~しないところを、実に堂々と真っ向勝負で仕上げたその手腕は天才ですよっ!

詳しい内容については、リンクした拙文をご一読願いたいところですが、幸いなことに映画本篇もDVD化されておりますので、特にミステリが好きな皆様には、ぜひともご覧いただきとうございます。

もちろん、夢野久作の原作を読んでからであれば、松本俊夫監督の手腕の凄さが堪能出来ると思います。

そして故人は映画製作だけではなく、的確な評論活動にも定評がありましたので、その全てが集成されん事も願っております。

合掌。
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セブンとアンヌに出迎えられて

2016-05-21 17:48:56 | Movie
 
皆様、お久しぶりでございます。
 
一応、18日の夜に帰って来ていたんですが、その後に仕事が縺れてのあれやこれや……。
 
でも、サイケおやじは凹んでいませんっ!
 
何故ならば、帰国した時の空港の売店で、本日掲載の「サンデー毎日5月29日号」、それはズバリッ!
 
表紙に登場しているウルトラセブンが出迎えてくれましたからねぇ~~♪
 
しかも、「アンヌ隊員のグラビア付き」という表紙キャプションがあっては、たまらずの即ゲェェ~トッ♪♪~♪
 
で、肝心の特集「アルトラセブンの生き方」は、ドラマ本篇からのメッセージ分析や名場面解説、そしてモロボシダン=森次晃嗣&友里アンヌ=ひし美ゆり子、さらにはウルトラマンシリーズの近作「ウルトラマンX」に橘 さゆりとして出演した月舟さららが参加した対談等々がメインなんですが正直、長年のファンやマニアからすれば、様々な逸話のほとんどが知られているものでしょう。
 
ですから、あたらしい発見には出会えないかもしれませんが、でもねぇ~~~♪
 
そこでこの機会に、これまでサイケおやじが「ウルトラセブン」について考察してきた諸々を開陳させていただきとうございます。
 
まず、なんといっても気になるのはウルトラセブンの正体、つまり風来坊として初回に登場したモロボシダンがウルトラセブンであるという真相は、テレビの前の我々にとっては既定の事実ながら、何故か防衛軍やウルトラ警備隊の面々がそれを疑う事が無いという「お約束」は、これ如何に!?
 
第一、既に述べたとおり、風来坊と自称した謎の青年・モロボシダンをウルトラ警備隊の新メンバーに起用するには、その過程において、相当に慎重な身元調査があって然るべきところ、あっさりと認可されているのは絶対の不思議であり、あえてサイケおやじの推察を述べさせていただければ、そこでウルトラセブンによる関係者へのマインドコントロールが行われたのでは?
 
という解釈がひとつの道筋かもしれませんが、いかがなものでしょう。
 
しかし、もうひとつ、キリヤマ隊長は明らかにモロボシダン=ウルトラセブンという正体を知っていたという気配は、各エピソード中に散見されるんじゃ~ないでしょうか。
 
例えば正体を知っているからこそ、ダンを見殺しにするような恣意的な行動があったり、さらにダンとアンヌが親密になるにつれ、現実的にはウルトラ警備隊のような組織であれは職場恋愛は絶対的なタブーであるはずが、それをキリヤマ隊長が黙認しているというところにも顕著であり、つまりモロボシダンが異星人と知っていれば、地球人のアンヌとの恋愛は決して叶わないのだからという確信があったにちがいありません。
 
さらに二人の間の恋情は、どちらかと言えばアンヌが積極的だったようにサイケおやじは思いますから、悩めるヒーローという特質を露わにしていたウルトラセブンは、「俺はアンヌの心を玩んでるのか……」という思いに少なからず苛まれていたはずで、だからこそ、ダンとアンヌは激しく愛しあっていたのでは?
 
なぁ~んていう妄想、あるいは余計なお世話をサイケおやじは長年持ち続けて今日に至っているわけですが、ご存じのとおり、ダンとアンヌの恋愛物語はウルトラセブンの本篇終了後もウルトラマンシリーズの幾つかのエピソードで再燃(?)させられているのですから、それだけの必然性が!?
 
中でもウルトラマンレオの第29話「運命の再会!  ダンとアンヌ」は意味深の極みで、きっちりひし美ゆり子が演じた女性をアンヌと思い込むモロボシダンが例によって情に流されるあたりは、悲喜こもごも……。
 
ちなみに劇中のモロボシダンはもちろんウルトラセブンとして地球を再訪しながら、いきなり初回での怪獣との戦いで苦戦して足を痛め、さらに変身能力さえも失って、防衛軍の隊長をやっているという身の上(?)ながら、「帰って来て、すぐにアンヌを探していた」という告白もするほどに未練があったわけで、しかし彼女はアンヌではないと頑なに拒絶するという物語展開が絶妙でしたねぇ~~。
 
なにしろ彼女は子供と一緒に暮らしており、その子供こそが驚異的な超能力・念動力を持っている「いたずらっ子」であれば、そこからの様々なトラブルを解決しなければならないのがモロボシダンの役目なんですからっ!
 
しかも件の子供は自らの能力やエネルギーをコントロール出来ず、変身して暴れ出すという事は、必然的にモロボシダンとの対決を意味しており、その正体についてアンヌと思われた女性が「宇宙人の捨て子」とまで語るというのでは、サイケおやじの胸は苦しくなるばかりです。
 
以降は全くのそれについての個人的な妄想ではありますが、彼女はやっぱりアンヌであり、問題の子供はアンヌとモロボシダンの間に生まれたのではなかろうかと思うわけですよ。
 
つまりウルトラセブン=モロボシダンが瀕死でM78星雲に帰った後、妊娠に気がついたアンヌはウルトラ警備隊を去り、密かに地球人とウルトラ族のハーフを出産していたのではないか!?
 
そして、だからこそ、本来は正義の魂を持っていなければならない件の子供が、生まれ育った地球の悪い環境に馴染めず、自制心を失ってしまったのではないかっ!?
 
アンヌにはそれが悲しいほどに理解出来たので、モロボシダン=ウルトラセブンに再会しても、それを言い出せず、一方のモロボシダンも事の真相に愕然とさせられていたに違いありません。
 
そのあたりは実際に当該エピソードを鑑賞されるのが、皆様からの賛否両論、そして厳しいお叱りを覚悟しての拙文であります。
 
ただし、ここでもうひとつ書き添えておきたいのが、後の平成6(1994)年に制作された「ウルトラセブン・太陽エネルギー作戦」において、アンヌは完全に人妻になっており、生まれた男の子に「ダン」と名付けているあたりも、これまた当たり前に納得されるのですから、う~ん、アンヌもなかなか罪深いと書いてしまえば、皆様からの激しい叱責は覚悟する他はありません。
 
ということで、ウルトラセブンについては書き尽くせない思いが限りなくあり、リアルタイムの放送時には小学生だったサイケおやじが自らの人格形成に多大な影響を受けてしまった事は言うまでもありません。
 
もちろん、ひし美ゆり子という女優さんに出会えた喜びは以降にも強烈な刺激となって今日に至り、またウルトラセブンという物語の存在そのものについても、様々に考えさせられる場面が忘れられません。
 
うむ、こんな戯言を綴っている現在の幸せは、本当に大切にしなければならないと思うばかりです。
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一周忌

2015-11-10 15:47:24 | Movie

網走番外地 / 高倉健 (テイチク)

早すぎたよねぇ……、健さん。

男は、こぉ~ありたい姿を教えてくれた健さん。

泣き言が多い自らの現状からしても、今夜は無性に健さんの任侠物が観たいです。

合掌。

 

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マッドストーンで溜飲

2015-11-03 15:11:56 | Movie

マッドストーン (キングレコード=BD)

仕事で思いっきり煮え湯を飲まされたことから、昨夜は久々の憂さ晴らし!

普通ならば、まず「酒」なんでしょうが、飲んでも酔えない体質のサイケおやじは、一番好きな「エロス」の世界と目論むも、現代では自分の欲するものは手の届かない物ばかり……。

具体的には観たい、あるいはもう一度観たい、それもんの映画とか、読みたいSM小説にしても、なかなか数量的に少ない現状では結局、街であれこれレコードやCD、映像ソフトを漁るのが最良という選択の中で、思わず浮かれてゲットしたのが掲載したBD「マッドストーン / 原題:STONE」♪♪~♪

あぁ、これぞっ! サイケおやじが昭和57(1982)年頃にテレビの洋画劇場で観た瞬間、全身の血液が逆流沸騰させられたバイカー映画の大好きな1本!

実はこれ、制作公開されたのは1974年のオーストラリアだったんですが、後に同じくオーストラリアで作られたメガヒット傑作映画「マッドマックス」に便乗(?)したかのように注目され、確か日本でも昭和56(1981)年頃に劇場公開されたらしいのですが、その時にサイケおやじは見逃していたのを痛切に悔やんだほど、テレビ版とはいえ、それはクールで熱すぎる傑作でありました。

もちろんビデオも出ていましたですよ。

しかし、今回のパッケージ化では、予告編、メイキング、関連ドキュメンタリー、サンディ・ハーバット監督のコメンタリー等々のおまけも充実、さらには前述したテレビ放映時の日本語吹き替えも収録という大盤振る舞いですからねぇ~♪

ただし、残念ながら「BD」とは言いながら、画質は極みの高画質ではなく、もしかしたら同時発売の「DVD」版でもOKかもしれませんが、まあ、気は心でしょう。

で、肝心の物語の舞台はオーストラリアのシドニー周辺、そこで自由に暮らしている暴走族の日常から、ある日、メンバーのひとりが政治家の暗殺現場を目撃した事により、グループの仲間が次々に闇の権力者が放った殺し屋に狙われるという発端から、特に選ばれた若手の刑事・ストーンが件の暴走族に潜入捜査で加わり、単純ながらも、曲折した事件を追うという展開です。

そして当然ながら暴走族ならではの儀式や生活態度、その掟や習わしのあれこれが如何にもロックっぽく(?)描かれているのはお約束以上で、例えば公道におけるバイクの一騎打ち的なレース、仲間の突然の死に集結するバイク集団の葬送、暴走族同士の抗争、グループ内でのフリーでありながら、実はシビアな男女関係、さらにはメンバー各々のキャラクター設定も面白く、ありがちなセックス・ドラッグ・ロックンロールとは似て非なる熱気こそが、クールな映像描写と結びついていますよ。

このあたりを往年のサイケデリック文化と関連づける評価も少なくはありません。

しかしサイケおやじとしては、それよりもさらにシンプルな高揚感を覚えるわけでして、例えばノートンやBMW、カワサキ等々のマシンが咆哮し、突っ走る爽快感を見事に撮ったカメラワークや演出&スタントはバイク愛好者、そしてそれ以外の皆様をも、大いに熱くさせてくれるんじゃ~ないでしょうか。

ちなみに前述した「マッドマックス」との便乗云々に関しては、そこに出演して強烈な印象を残した俳優の多くが、既にこの「マッドストーン」で好演を見せている事で、中でも「マッドマックス」でトッカーターを演じたヒュー・キー・パーソンは、ここでのガマ役が映画デビューというのは超有名ですし、他にもヴィンセント・ギル=死神、ロジャー・ウォードも出ているというあたりは、何度も鑑賞しつつ、探す楽しみも嬉しいところ♪♪~♪

それと劇伴に使われている楽曲は、これまた当然ながら、なかなかカッコE~ハードロックですから、たまりません。

おそらくはレンタルも出来ると思いますので、興味を抱かれた皆様は、ぜひっ!

最後のオチも、素晴らしいですよっ!

ということで、あまりの理不尽な扱いに煮えくりかえっていたサイケおやじも、久々に鑑賞した「マッドストーン」で溜飲!

昨夜は久々にジーパンまで買ってしまったので、バイクの整備でもしようかなぁ~~~♪

あっ、くれぐれも安全運転!

基本的にサイケおやじは暴走族は嫌いで、そんな集団に入った過去は一度も無いことを明言させていただきます。

普通にバイクが好きなだけなんですよぉ~~~。

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逝ってしまった菅原文太に…

2014-12-02 14:41:19 | Movie

新宿の与太者 / 菅原文太 (テイチク)

先日の高倉健に続き、昨夜は菅原文太の訃報に接し、言葉もありませんでした……。

もちろん二人は日本の映画界を代表したスタア俳優であったわけですが、同じ東映任侠&ヤクザ路線で夥しい作品に出演しながら、その演技の個性は絶対的に異なっていたわけで、高倉健がクールで熱い存在感ならば、菅原文太は直情径行、頭は良くないけれど情に流されつつスジは通すという役柄が十八番だったように思います。

ですからチンピラ役を演じても、健さんはトホホをやらかしながら、キメる時にはきっちりキメる男気が憧れの生き様であり、文太兄貴は最後までカッコ悪くても、それはそれで感情移入させられてしまう熱血と蕭然が魅力でした。

極言すれば高倉健は虚構と現実を美学として昇華し、菅原文太は実録と虚構を往復してみせた、共に稀有の役者でしょう。

さて、そこで本日掲載したのは菅原文太が昭和45(1970)年に主演した「新宿の与太者(東映・高桑信監督)」の主題歌をA面に収録した、所謂歌う銀幕スタア物のシングル盤なんですが、作詞:菅原文太&鈴木則文、 作編曲:島豊による楽曲と本人の味わい深い歌唱が、例え件の映画を未鑑賞であったとしても、なかなか心に染み入る、これも昭和歌謡曲の楽しみってやつです。

しかし、そうは言っても、やはり映画本篇が如何にも当時の東映という「全て分かっている楽しみ」の仕上がりで、物語は新宿を舞台に菅原文太が演じるケチな前科持ちのチンピラがセコイ稼ぎから少しずつ伸し上がっていく展開なんですが、当然ながらそこには大組織に利用され、騙された挙句に仲間を殺されてバカを見る主人公の悲哀と悔恨が描かれ、最後はお約束の「殴り込み」で上手い事やっているお偉方をブッスリという流れがハートボイルド!

あぁ、こうしたヤクザ映画にありがちな破滅的カタルシスには思わず感傷を誘われてしまうんですが、だからこそ哀愁のトランペットに咽び泣くテナーサックスが配された主題歌における菅原文太の冒頓とした節回しが、ジワジワと心に染み入るんですねぇ~~♪

 あぁ~、ヨタモノォ~、ジュクのヨタモノォ~~~

ついつい一緒に歌ってしまうですよ、これが♪♪~♪

ちなみにクライマックスを「殴り込み」と書きましたが、この作品では新宿の歩行者天国で金子信夫、葉山良二、南廣を刺して捕まるという、かなりオープンな撮影が敢行され、思えば当時は新宿界隈でこうした映画のロケが頻繁にあり、そういえばサイケおやじも菅原文太や待田京介といったスタアの他に東映系の大部屋の役者を大勢見ているんですが、その頃のこうした現場での交通誘導とか見物人の仕切り等々は任侠団体の人達が仕事として請け負っていながら、そういう本職よりは役者の方が、よっぽど本物らしかったという記憶は、いやはやなんともでしょうか。

閑話休題。

で、こうした実直で哀しいチンピラヤクザ役が菅原文太の十八番になったのは、演じる人物の不器用な生き様が、失礼ながら未だ生硬な芝居が特徴的だった故人の特質に合っていたからかと思います。

それは同時期、既に作られていた主演作、例えば生真面目なテキヤを演じた「関東テキヤ一家」、あるいは脇役で出演した「不良番長」等々に限らず、後の「トラック野郎」や代表作「仁義なき戦い」の各シリーズをご覧になった皆様であれば前者に対し、ど~して菅原文太はこんなに頑なな演技を……?

と感じられるはずで、しかしそういうところが逆に一生懸命に暴れるしかない劇中人物に投影された時、リアルな虚構が結実されるんじゃ~ないでしょう。

相当に生意気な独り善がりではありますが、それは菅原文太だけの資質であり、「現代ヤクザ」シリーズを経て、いよいよ「仁義なき戦い」で大輪の花を咲かせたのは、失礼ながら他の役者では、そこまでいけなかったと思っています。

ということで、最後になりましたが、もうひとつサイケおやじが強く感じ入っていたのが、菅原文太のファッションセンスの良さでありまして、ヤクザファッションは言わずもがな、ステテコにダボシャツ姿や着流し、さらには意図的にダサい衣装を着せられる時でさえも、全てをジャストに着こなしてしまうあたりは、流石若い頃にモデル業もやっていたという故人の「粋」でありましょう。

ルックス的には決して正義を貫くような人相ではなかった菅原文太は、しかしハチャメチャな人物を演じさせては、これほど芯の強い役者は唯一無二!

高倉健が「憧れ」の存在ならば、菅原文太には「共感」を覚えてしまうサイケおやじです。

衷心より、ご冥福をお祈りいたします。

合掌。

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あそこはヘドラが蘇るんじゃ~ないか

2014-11-24 15:27:39 | Movie

ゴジラ対ヘドラ / 北山和美 (テイチク)

さて、実は隣国へ出張していたんですが、あらためて今更公害!?

という現実に驚かされました。

もちろん報道では知っていましたし、大気汚染はど~にか規制されつつあるものの、海や河川へのゴミ投棄や害毒垂れ流しは呆れるほどでした。

そして思い出したのが、我が国でも公害が大問題化していた昭和46(1971)年に封切られた「ゴジラ対ヘドラ(東宝・坂野義光監督)」です。

ご存じのとおり、この頃のゴジラは悪い(?)怪獣や宇宙からの侵略者をやっつける存在として、子供達のアイドルになっていたんですが、同時に背負っている己の不条理な出自を表に出さないハードボイルドな存在感も実は消していなかったところに、なかなか味わい深いものがありました。

尤も、そんなふうに穿っていたのはゴジラと共に育っていたサイケおやじを含む当時の青年層であり、また映画マニアや制作現場のスタッフ達だったと思いますから、人気シリーズ物とはいえ、ちょっぴり間隔が開いて公開された新作ゴジラに敵対するのが「公害」を体現した怪獣ヘドラというのは、喧々諤々の賛否両論!?

実際、サイケおやじは明らかに子供の集客を狙った同年夏休みの「東宝チャンピオンまつり」の中の1本として封切を鑑賞したんですが、なかなか暗い仕上がりと奇想天外な仕掛の妙に満足させられたと同時に、これでいいのかなぁ……?

という煮え切らないものを感じさせられました。

なにしろ、説明不要とは思いますが、ゴジラがヘドラにやられまくって大怪我させられたり、有毒ガスで大勢の人がバタバタ倒れたり、画面の中のヘドロの海が作り物を超えたリアル感に満ちていたり等々、ある意味では「東宝」という社風に合っていない気さえしたほどです。

サイケデリックど真ん中の特撮映像表現や照明の濁った輝きにも、裏表の危うさが出ていたようです。

すると案の定、後に知った事ではありますが、この「ゴジラ対ヘドラ」はゴジラシリーズや東宝特撮作品をプロデュースし続けてきた田中友幸に猛反発され、撮影半ばで制作中止に追い込まれていたそうで、そんなこんなも前年に特撮の権化だった円谷英二が亡くなった事とも無関係とは言い切れないと思います。

しかし、結果的に作品は完成し、とにかくも賛否両論を呼んだというだけでも、「ゴジラ対ヘドラ」は成功したんじゃ~ないでしょうか?

もちろん、内容について激怒していた田中友幸プロデューサーにしても、そもそも前述「東宝チャンピオンまつり」を始めたのは、厳しい経営環境の中でゴジラシリーズを存続させるのが一番の目的だったと言われていますからねぇ~、ゴジラ愛は不滅!

さて、そこで本日のご紹介は「ゴジラ対ヘドラ」の主題歌「かえせ!太陽を」なんですが、掲載盤の収録は出演もしている麻里圭子が歌った劇中オリジナルバージョンとは異なる、テイチクで制作された北山和子の歌唱によるカバー物です。

しかし、これがなかなかサイケおやじの好みにジャストミートなんですよ♪♪~♪

結論から言えば、ほとんど歌謡曲仕様とでも申しましょうか、要所で味付けられたコブシがたまらなく北山和美の存在感を誇示していると言えば、大袈裟でしょうか?

ビクターから発売されている麻里圭子のバージョンがハキハキとした明快さに魅力があるとすれば、北山和子の歌いっぷりは如何にも昭和の大衆芸能という感じで、サイケおやじは大好きです、これがっ!

しかも麻里圭子のバージョンがクライマックスに向けて歌も演奏も徐々に盛り上がっていくのとは対照的に、北山和美は演奏共々、最初っからノリが全開! 両バージョンに共通するパックの演奏パートにおけるドライヴしまくったベースの躍動感も、個人的には後者に軍配です。

ということで、どうにか皆の努力によって、我が国の公害はそれなりに抑え込まれたという事になっていますが、そんな油断は禁物以外の何物でもなく、現に福島の破壊された原発や予測を超えて頻発する自然大災害にさらされてみれば、ゴジラやヘドラは決して空想の産物とばかりは言えません。

むしろそういう危険と不条理に苛まれているからこそ、自嘲と客観が必要と思うばかりです。

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あれは百蓮物語にすべきじゃ~ないか

2014-06-28 13:52:01 | Movie

負けない愛がきっとある / 仲間由紀恵 (Epic Sony)

恥ずかしながら、現在NHKで放送の朝ドラ「花子とアン」を視聴しています。

もちろんリアルタイムでは無理なんで、録画しておいての後追い鑑賞ではありますが、その理由は昔っから興味を抱き続けていた柳原百蓮の登場!

ご存じのとおり、柳原百蓮は妾腹ながら、大正天皇の従妹という血筋と家柄に恵まれた美貌の歌人であり、同時に数奇な運命とスキャンダラスな生き様は、常に世間の晒し者的な扱いもありましたが、本音と鋭い洞察力が滲む文学的な才能にはサイケおやじも大いに感服する女性でしたからねぇ~~。

その柳原百蓮がテレビドラマとはいえ、映像化されるというニュースは、サイケおやじを驚愕歓喜させたわけですが……。

現実的には件の朝ドラ「花子とアン」の主役は翻訳家の村岡花子であり、柳原百蓮は脇役という扱いが、現代に至っても、なかなか全てを披歴する事が出来ない事情を表わしているのでしょうか。

しかし劇中で柳原百蓮を演じる仲間由紀恵の演技は素晴らしく、主役であるはずの吉高由里子が演じる村岡花子の存在感を薄くしているのは、否定出来ない事実と思います。

というか、失礼を重々承知で書かせていただければ、「花子とアン」は脚本が全く宜しくありません。

物語展開に無駄な描写や人間関係のあれこれが多く、それゆえに不自然な演出が目立つのは、サイケおやじには耐えられないほどです。

正直、美輪明宏のナレーションと柳原百蓮の登場がなければ、見ていられない気持!

そりゃ~、村岡花子の子孫が書いた原作を得ている以上、劇中の花子が現実の世界でやらかした不倫騒動を綺麗事に描かねばならない事もあるでしょう。

しかし、それでも残念ながら、サイケおやじには吉高由里子が世評どおりの良い女優とは決して思えず、逆に言えば、イメージとしての柳原百蓮に近い仲間由紀恵を認めざるをえないわけです。

極言すれば、仲間由紀恵って、こんなに素晴らしい女優だったのか!?

なぁ~んていう不遜な思いすらあるんですよ。

そこで本日は、以上のような戯言を書くために、ど~して手元にあったのか分からないという仲間由紀恵のシングルCDを掲載しました。

肝心の楽曲「負けない愛がきっとある」は作詞:松井五郎&作曲:林 哲司、そして 編曲:田代隆廣による、個人的には全然魅力を感じないデジタル歌謡ポップスなんで、本日は一応聴きましたが、これからはそれも無いでしょう。

しかし曲タイトルと仲間由紀恵の名演に免じて、あえて掲載させていただいた次第です。

ということで、柳原百蓮や村岡花子については現在、ネットでも大凡の事は知れるのですから、確かに変名とはいえ、高視聴率のNHK朝ドラであればこそ、これからはいよいよ生臭くならざるをえない物語展開が、どのように改変され、視聴者を納得させるのか??

それが楽しみなサイケおやじであります。

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若草の頃に小川知子は

2014-04-09 15:02:52 | Movie

若草の頃 / 小川知子 (東芝)

世の中、一気呵成に春モード、若草萌える季節到来ということで、本日はサイケおやじが大好きな小川知子のヒット曲「若草の頃」を朝っぱらから聴いてしまいました。

とはいえ、これが世に出たのは昭和47(1972)年晩秋でしたから、必ずしも「春狙い」とばかりは決めつけられませんが、なかにし礼のお洒落な下世話さが良いベクトルを示す作詞と川口真のソフトタッチでおセンチな作編曲は秀逸!

ご存じのとおり、これは前作「別れてよかった」と同様、アンニュイな洋楽ソフトロック路線を歌謡曲のフィールドに導入継承したもので、それは共にフレンチポップスを所謂A&Mサウンドで味付けしたクロディーヌ・ロンジェやフランソワーズ・アルディあたりの系譜と言えば、都合が良過ぎるわけです。

つまり「別れてよかった」で成功したクロディーヌ・ロンジェ風味の「ささやき歌唱」が、結果的に小川知子の持ち味である芝居っ気のある表現にジャストミートしていた事により、この「若草の頃」はフランソワーズ・アルディの有名な持ちネタ「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」のモロパクリでしょう。

う~ん、川口真先生も、やってくれますねぇ~♪

本音で嬉しくなっちまうですよ♪♪~♪

と書いたのは、実は件のフランソワーズ・アルディの「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」は1966年のレコーディングでありながら、リアルタイムでは知る人ぞ知るの名曲でありまして、世界的に大ヒットしたのは、なんとっ!

1973年、つまりは昭和48年だったのですから、小川知子の「若草の頃」が、その直前に我国で流行った現実も、確信犯というよりは、必然の偶然と思いたいのですよ、サイケおやじは。

だって実際、初めて「若草の頃」をラジオかテレビで聴いた時、これほど素敵なお洒落歌謡曲があるのかっ!?

なぁ~んて、マジで歓喜していたのがサイケおやじの偽りの無い気持だったのですから、フランソワーズ・アルディの「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」を、これまた初めて聴いた時には、思わずゲッ、と呻いてしまったほどです。

しかし、だからと言って、小川知子の「若草の頃」が嫌いになるなんて事は、決してありません。

むしろ彼女の熟女系フェロモンが静謐に発散されるが如き節回し、そして日本語の歌詞に馴染んでいく展開の妙、そんなこんなが昭和歌謡曲特有の雑食フィーリングで括られた仕上がりは、やはり素直に素敵だと思うばかりです。

ということで、最後になりましたが、ジャケ写に登場している小川知子の衣装も気になりますし、そのポーズの思わせぶりも、たまらないところでしょう。

いゃ~、春って、本当に心がスイングさせられますよ♪♪~♪

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Youriko's Delight

2014-03-26 14:54:43 | Movie

史上、というよりも、誌上最強の袋とじ折り込みグラビアが、現在発売中の「FRIDAY 4/11号」に付属の「ひし美ゆり子未発表フルヌード」全16頁です。



いゃ~、情報を得てから入手するまで、実はこれほど強烈な感動が沸き上がるとは思っていなかったのが本音であり、まさにサイケおやじは自らの不明を痛感させられたですよ。

とにかく、素敵なプレゼント♪♪~♪

今日でも、ひし美ゆり子がアンヌ隊員と同一視される事に関しては、個人的に異論もあるんですが、しかし彼女の素晴らしいエロキューションには完全降伏=幸福であります。

そして皆様には、ぜひとも速攻のゲットを激オススメ!

気になる中身については、もちろんこれまで公開されてきたカットの別ショットがメインですから、すっかりお世話になった、見慣れた場面が多いんですが、それでも実用性の高さは保証付き♪♪~♪

なによりも、時代を超えて美しい、ひし美ゆり子という女神様の降臨に際し、素直になるのが、ファンとしての冥利と思います。

繰り返しますが、後悔先になんとやら、買えるうちに買っておきましょうね。

最後になりましたが、サイケおやじは、5冊纏め買いの敢行をご報告申し上げます。

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スカッと痛快なファンキーハット

2013-04-22 15:00:27 | Movie

ファンキーハットの快男児 (東映 / TOEI VIDEO = DVD)

待望久しかった痛快アクション映画の傑作「ファンキーハットの快男児」のDVDを鑑賞しました♪♪~♪

これは深作欣二監督が昭和36(1961)年に撮った作品で、主役の千葉真一にとっても代表作のひとつとして、世評も高いものです。

尤もサイケおやじはリアルタイムで観られたわけもなく、昭和50年代に名画座であった「深作特集」で接したのが最初だったんですが、その噂に違わない仕上がりには、スカッとした気分に満たされましたですねぇ~~♪

とにかくスマートで躍動的なカメラワークは、おそらく手持ち撮影も駆使する深作監督が十八番の手法でしょうし、スタイリッシュなカット割りや大胆な構図決めもイヤミになっていないのは流石! 今日でも古びない映画の楽しみそのものと思います。

ちなみにこれは深作監督にとっては3本目の演出作であり、同時に千葉真一とのコンビでも3作目ということもあり、なかなか意志の疎通も鮮やかに記録されているんじゃ~ないでしょうか。

その物語はリアルタイムの東京が舞台、つまり東京オリンピック前の渋谷や杉並、銀座周辺の街並みがしっかり写っているのも、記録的価値以上に嬉しいところ♪♪~♪

もちろん音楽は時代最先端のモダンジャズであり、当座のジャズ喫茶やイカシたオープンカー、またファンキーな若者とコンサバな中年者のファッション比べも、現代の視点から尚更に楽しいはずです。

そして千葉真一が演じるのは車のセールスマンでありながら、持ち前の陽気な性格から半分以上は遊び感覚の要領の良さが最高に活きたキャラになっています。と同時に、父親の経営する探偵事務所のお気楽な助っ人的立場でもありますから、まさにライトタッチのハードボイルド&アクション映画にはジャストミート!

またヒロインの中原ひとみは良家のお嬢様でありながら、株式投資に夢中という設定も「あざとさ」ギリギリなんですが、この2人がひょんなことから誘拐事件に巻き込まれ、汚職や株価操作等々、この世の裏側に普通に存在するような悪事と対決する展開が実にスピード感をもって描かれているんですから、1時間に満たない中編モノクロ作品がアッという間の充足感で観終わってしまう事も気にならないでしょう。

もちろん劇中には千葉真一が得意の肉体アクションが満載で、鉄棒での軽快な回転技からプールへの飛び込み、クライマックスのドンパチシーンにおける機敏な身のこなし、さらにはコミカルな表情と鍛えられた肉体のバランス感の良さ! 

そういうスタアの個性が深作監督の狙い通りに作り込まれた事は、まさに傑作の要件と思います。

さて、気になる今回のDVDの画質は、なかなかコントラストも上手く調整されたリマスターが秀逸で、以前にサイケおやじが観たフィルムは痛みも散見された営業版だったこともありますから、個人的には満足しています。

そしてサイケおやじ的美味しい場面は、はっきり言って、皆様のご期待されるものはございません。

しかし大好きな八代万智子が誘拐実行犯として登場♪♪~♪ 後年のプレイガールでお馴染みの印象からは幾分違う佇まいではありますが、サングラス姿の面立ちにはミステリアスな美しさがありますし、些かネタばらしになりますが、如何にも情婦っぽい存在感は、たまりませんねぇ~♪

その点、中原ひとみは正反対のキラキラしたイメージで、これまた高得点! しかも露出度は低いですが、一応は水着姿も披露してくれますから、如何にも昭和30年代のエロスをお楽しみ下さいませ。

また愛好者向けには、彼女の縄&猿轡姿も嬉しいプレゼント♪♪~♪

ということで、今回のDVD復刻は、同時に深作欣二&千葉真一の名コンビによる他作品「風来坊探偵・赤い谷の惨劇」「同・岬を渡る黒い風」、そして「フィンキーハットの快男児・二千万円の腕」が出ていますが、「風来坊探偵」シリーズは完全なる(?)日活アクション、特に小林旭の「渡り鳥」シリーズのコピーですから、はっきり言って笑いますよ。

ところが「ファンキーハット」シリーズは、この「快男児」の鮮やかな作風が決定的! 続く「二千万円の腕」も同じムードで作られたプログラムピクチャーの醍醐味が堪能出来るはずです

いゃ~、あらためて傑作と痛感させられました!

深作監督にとっても、また千葉真一にとっても、この「ファンキーハットの快男児」は納得の作品だったんじゃ~ないでしょうか。サイケおやじは、そう思いたいです。

セル版、およびレンタル版も出ているはずですから、存分にお楽しみ下さいませ。

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