松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

空中ダンゴ

2016-11-25 11:41:19 | 日記・エッセイ・コラム

 ここへ来ると、絶対やりたくなります。ちょうど前のご家族が、東屋で食べ終わったところです。オレの様子を見て、また見られると喜んで見守っている。

 かごにお金を入れる。

 さあ、叩きますよ。自撮りをする。この映像で、女の子に笑われた理由が分かった気がした。

 叩き終わるか終わらないうちに、スイッと戻って行く。対岸でかごに入れている様子が見える。来るぞ。

 標高差があるから、あっという間に届く。横から見ていたら、空を飛んでいるように見えるだろう。だから通称「空飛ぶダンゴ」。

 あの速さで来て、しかも団子の上に緑茶が2本乗って、こぼれることもない。

 抹茶の味がする美味しいお茶が2個も付いて、これで400円。

 もちはとっても柔らかい。この柔らかさを楽しむために、絶対この場所ですぐ食べるべき。次のご夫婦も、柔らかさに感心していらした。

 しっかしこの、仕組みを考えた団子屋さんはエラい。パフォーマンス込みで400円は、別格の味だ。皆さん納得して喜んで帰られる。

 入口で小学生の一団に囲まれる。アンケートをお願いします。総合的学習の時間というやつだ。

 これは先生だと思うが、オレを見て笑いこけながら近づいて来た子がいた。そんなにおかしいかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色のある冬景色、水心苑。

2016-11-24 16:13:24 | 日記・エッセイ・コラム

 水心苑は12月から3月まで、冬季閉鎖になるので、冬景色は珍しいのです。

 赤い色の残る冬景色。紅葉は飽きないですね。かれこれ9月から、色づいた葉を撮っています。いつも、これが最後と、思うから。

 テレビを見ていて、気になることがあります。

 まず、ダイジェストで見所をさっと流す。それからCMに入り、あらためてスタートする。

 この手法、きっと最後まで興味を持って見てくれると思って、やっているのでしょうね。

 NHKまでこの手法を使います。同じ画像を何回も見せられては、腹が立ちます。

 惹きつけるためにやっているのだから、名場面だけ集めているはず。私なら、なーんだ、これで全部か、と見るのを止めます。

 これが通用しないのが、「鶴瓶の家族に乾杯」でしょう。

 たいがい出会った人は驚きます。こんなところまで来るんだ。しかも行き当たりばったり。鶴瓶にしか出来ない仕事だと思います。これは間違いなく、文部省推薦でしょう。いや文科省か。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「うまそごなれ」と「じぐなし」

2016-11-23 12:15:15 | 日記・エッセイ・コラム

 私はこの二つの言葉によって、自意識を痛く傷つけられた。

 親が自分の息子に向かって言うか?「生まれそこない」って。

 確かに少年時代から、自我の目覚めまで、情けない人間だったかも知れない。それをしつけで、直してくれなかった。もっぱら親(爺様と婆様)に対する不信感と反発で、その言葉を浴びせ掛けた。

 「じぐなし」は「いくじなし」という意味。まあ外れてはいないと思う。そういう人間だったのだろう。しかし遺伝子としてはもし、私が親の子なら、戦後生まれが負った先天的特徴。体格のいい「甲種合格」「乙種合格」のあとの落ちこぼれから生まれた自分は、救いがたい人間だったのでしょう。

 どういうわけか、身長だけは昔流に言えば「六尺の大男」になった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

磨崖仏とコスプレのコラボ、俺的にはアリ。

2016-11-22 13:20:21 | 日記・エッセイ・コラム

 平泉の観光名所の中で、達谷窟(たっこくのいわや)は目立たない場所です。日本最北の磨崖仏とも言われています。

 朱塗りの鳥居を参之鳥居までくぐると、岩山と一体化した毘沙門堂があります。

 その岩と朱の建物の対比がきれいだな、と思って見ると、何やら不釣り合いなカップルが見えました。あらーら、コスプレバリバリじゃないスか。

 このコントラストも新鮮に映ったので、さっそく近づいて「こんにちは」とまずは挨拶。割と自分たちの立場をわきまえていました。注意されると思ったのか「すみません」と、すぐ終わりますから的ニュアンスで返って来ました。

 そうじゃなくて「オレも撮りたいなあ、ダメ?」と頼んでみると、なかなか「うん」と言ってくれません。でもこいつらの発想はなかなかいいです。

 このあり得ない神聖な場所にコスプレ? 良く入れてくれたな、とパンフレットを読み直すと「飲食等の行為、犬猫を共っての参詣は堅く禁じられて居ります。」とある。確かに、服装についての規定はない。

 それで遠くからそっと写した。だって必ず入り込むものね。毘沙門様もさぞやビックリしたことでしょう。

 よくよく後から考えてみると、彼ら先に参拝したのかね。段取り踏んでいたら、許してあげる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

談合見え見え、油の入札。

2016-11-21 16:57:09 | 日記・エッセイ・コラム

 おそらく今日あたりから、本格的に暖房を入れていることでしょう。県立の高等学校だったら11月20日から、ということになっているのでね。今は分からない。勤務していた頃の話。

 灯油及び重油の入札日は、だから11月18日くらいに行う。それより前に寒い日があれば、試験的に学校全体に通してみる。地下タンクが空になっていることはないので、去年の油でボイラーを焚くことはできる。

 なるべく厚着をさせてから、暖房を通すことを狙っているが、秋田の高校生はコートを着ない。見栄っ張りで、我慢強い。女の子は毛糸のパンツを穿いたりしない。

 入札は実は楽しみにしていた頃がある。業者の出方を見るのが面白い。完全に、談合しているのが入札書を開くと分かる。実に丹念に、10銭刻みで入れてくる。この学校にはこの業者、というのがあって、本命の会社は一段低い金額を入れてくる。

 予定価格に達しなくて、再入札をする。本命は変わらない。例えば50銭下げて、あとは10銭刻みで他も付いて来る。

 わざとらしく誰かが、落札者はどこですかと聞いて来る。分かっているくせに。

 今は廃校になった或る高校にいた頃、備蓄基地が目の前にあっても一番全県で高い時代があった。どうも仕切っている業者は彼だな、と見当が付いたので、いわゆるサシでたっぷり話をした。相手も人間だから、ケンカをしたいわけではない。このお互いの譲れる線を、さぐり合う事をした。そうやって信頼関係を作っていった。時には禁じ手の、組合に入っていない業者から買ったりもした。

 要するに、世界のトップ同士であろうとも、同じような駆け引きをしているのでしょう。大事なのは「会話が通じる信頼関係」ですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする