あちこちから帰省してはまた生活の場に戻っていく子供たちもすっかりいなくなり、家の中はまた静かになった。まだ松の内ではあるけれど、もうお正月が終わったような気分。
先発隊はおせちもそろっているが、後発にはおせちも少なくなり、親としては平等にしないとなんだか気になって仕様がない。そんなわけでまたお持ち帰りのお寿司を取ったり、好きだという栗きんとんや茶わん蒸し、それに紅白なますをまた作ったり。我が家の茶わん蒸しの特徴は生の小さな有頭エビと甘い汁につけ込んだ瓶詰のクリを入れること。
外国に行ったほうが安くつくかもしれない高い航空運賃をかけて、実家に帰ってくるのは、何より手づくりおせち料理と気取らずに食べられる実家の味を求めてのことだ。それにラーメン店巡りが加わる。
満腹してまた厳しい都会生活に戻っていく姿を見ると、身体に気を付けてがんばってねというのがせいぜいの親心。もう大人なんだしね。