アカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞・撮影賞と音楽関係の賞など、数々を受賞。
監督のダニー・ボイルの作品は、「トレインスポッティング」は観てなくて、「ザ・ビーチ」と「28日後・・・」「28週後・・・」。ゾンビ映画(ウィルス感染だけどジャンルはゾンビ映画でしょ)を2本も撮った人が、アカデミー賞取れるんだあ・・・と、ちょっと感激。
内容はインド(主にムンバイ)を舞台にした、前向きなおとぎ話。悲惨な状況の中で子供が生き抜くんだが、いろんな事を商売にして、しっかり生きていく姿は、今の日本人が「うつ病」「自殺」なんて考えている閑があるのはやっぱり富んでるからなんだろうなあ、と思わせられる。
TV番組「ミリオネラ」の問題と警察との取り調べを通して、少年の過去が時系列的にきちんと描かれるのは、「映画」らしい脚色。お見事。
ムンバイのスラム街をとらえるカメラワークいいし、インドという国自体の発展も上手に絡めている。タージマハールは行った事があるので、靴の件や偽ガイドのくだりは(ああ、確かに)と思いだして楽しかった。
最後のダンスも、インド映画風の感じを出してて、楽しかったよ。
お兄ちゃん、あすこまで頑張って生き抜いたんだから、最後はもうちょっとうまくやって欲しかったなあ。
そう言えば、私がインドに行った時、町中に動物(神様の使いである神聖な白い牛・ラクダ・馬・ロバ・豚・象、さらに少し地方に行くと猿・野生の孔雀)が溢れてて、その糞で道路がグチャグチャだったんだが、この映画では出てこなかったなあ。
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