落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「おみおくりの作法」

2015-02-18 22:40:18 | 映画
やたら評価の高いイギリス映画。



心温まる、ヒューマンドラマで、感動の涙が流れる映画かと思ったじゃん。

そしたらさあ、独身者の50代(私)には、本当に寂しくなる映画だったわさ。
最後なんて感動の涙じゃなくて、皮肉な涙じゃん。いや、泣いてないけどね。



「公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。糸口が全て途切れたときに初めて葬儀を手配し、礼を尽くして彼らを見送ってきたが……。」



まず主人公の扱う「孤独死」が他人事じゃないし・・・。主人公本人も親兄弟友人もなく、リストラの危機に直面してて、44歳の設定なのに50代にしか見えなくて、真面目な仕事振りも全く仕事場では評価されず・・・。あ~、リストラ後職が見つからない、新卒で入った会社の同期にいるよ~。見た目が主人公に似てるよ。

ラストも、皮肉な結果だし。あっちゃーって感じ。



でもねえ、飽きないのよね。91分が30分位にしか感じない。

白っ茶けた画面。常に低い位置のカメラ。CGとか最後以外使ってないからエンドロールもやたら短い。音楽は効果的。ってか、主人公も無口だし、あんまりセリフなないので、曲が際立つ。

なんか不思議な雰囲気だった。

人間なんて、死ねば皆同じはずなのに。やっぱ、寂しい最後は嫌だねえ。

原題の「STILL LIFE」。「静物画」と訳すのか「静かな人生」と訳すのか、あるいは「まだ生きてる」か?
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