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旅行やら映画やらの独り言

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の挑戦」

2016-02-06 22:54:12 | アート・文化
江戸東京博物館にて。
1,450円で、常設展は見られない。ちょっとケチだ。おまけに、チケットがこれだ。



ちょっと貧乏くさい。

土曜日は19時半まで開場しているらしいので17時頃行ったら、どんどん帰る人とすれ違う。あれっ?開場時間、間違えたのかなあ、とちょっと不安になった。チケット売り場は、誰も並んでない。
中も、空いてる。ゆったりじっくり見られた。音声ガイドも借りた。

で、最初はダ・ヴィンチの肖像。



なんだが、書かれたのは結構後からで、おまけに所蔵が《レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館》。これは!2012年に、やはり空いてた渋谷のBunkamuraでやった「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」を監修してた博物館だ。
だから、空いてるのか? なぜ、他の人は分かるんだ? ここの博物館監修だと。そう、なんかあやしいのだ。



メインは、ダ・ヴィンチの油彩《糸巻きの聖母》に手稿の《鳥の飛翔に関する手稿》と、素描数点。他はレオナルド派と言われている画家の絵。最後の部屋には、ダ・ヴィンチの設計図を元にした橋やブロックや飛行機の模型。この模型も理想博物館の所蔵だけど、絶対世界中に貸しまくってて、理想博物館にはほとんどいた事がないような気がする。





《糸巻きの聖母》は、今回の展示会の解説では一切触れられてないが、2種類あるんだって。Wikipediaによるよ「スコットランドのバクルー公爵家が所蔵する通称「バクルーの聖母」と、プライベートコレクションの通称「ランズダウンの聖母」と呼ばれる二点のバージョンがある。どちらか一点、あるいは二点ともがレオナルドのおそらく真作 (Generally accepted) だといわれているが、他者との合作だとされている。どちらの作品の下絵にも同じような構成変更ないし修正跡が残されていることから、レオナルドの工房で同時期に制作されたのではないかと考えられている。」だそうだ。
で、今回のは、「バクルーの聖母」の方だ。おまけに、この絵、盗難にあったりしてるらしいが、その経緯もミステリーだ。

顔はたしかに、ダ・ヴィンチだ(と私は思う)が、背景は何か変だ。果たして真相はいかに!

すごいなあ、と思ったのがショップで、手稿をB5サイズの中綴じにした小冊子が1,500円で売られてた。これはちょっと欲しくなって、買おうか迷った。どうせ読めないんだが、小出しにいろんな展覧会で展示されているダ・ヴィンチの手稿が1冊にコンパクトにまとまってるんだ。買わなかったけど、なんかまた欲しくなってきた。あとは、その手稿をアートにした、手ぬぐいとか、瓦煎餅とか、そばちょことか。流石、江戸東京博物館だ。
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「クリムゾン・ピーク」

2016-02-06 13:15:47 | 映画
もっと真っ赤な映画かと思った。スティーブン・キング原作の映画「ドリーム・キャッチャー」鑑賞後みたいに、「赤」にしばらく嫌悪感を抱くぐらいかと。



でも、全然、赤くなかった。ちょっと雪が部分的に赤くなるだけで。なんだ。想像したより全然「クリムゾン・ピーク」じゃないじゃん。



幽霊は、赤い個体がでてきたけど。骸骨に血と肉を塗ったようなのが。「イット・フォローズ」よりは、恐かった。でも、幽霊は出てきて「警告」を発するだけで、別に害を及ぼす訳じゃない。主人公のイーディスのお母さんの幽霊なんて、これは黒い幽霊なんだが、分かりにくい警告でシャープ姉弟の館について、もう逃げられない状態になってから、ようやくイーディスがその警告の意味に気が付くという。幽霊、にぎにぎしく出てくる割には、何の役にも立たないじゃん。



要は、幽霊よりも生身の人間の方が恐い!という、よくあるパターンで。最初は姉弟、吸血鬼とかかと思ったよ。だって、お姉さん、女人禁制のはずで結構大勢の従業員がさっきまでいたクラブに堂々と入ってきて、59歳の大の男を頭を掴んで洗面台に何度も打ち付けるんだぜ。人間以外の化け物か、特殊訓練を受けたソルジャーでないと無理だろ。
オマケにこの姉弟、今までかなりの金をかき集めているはずなのに、スッカラカンだ。経済観念はゼロらしい。



主人公のイーディスは、あまりよく分からない性格で。ズケズケ相手を不快にさせる会話しかできなくて、親のコネを使って小説を売り込んで。利口を装ってたのに、明らかに財産狙いの男に引っ掛かって。まあ、恋に落ちたらしょうがないのかなあ。おまけに、初かと思ったら、旦那と初めてのコトなのに、上に乗ってた。恋に落ちたから、積極的になるんでしょうかあ。しょうがないのかなあ。



ストーリー的には、イーディスに想いを寄せる、幼馴染みでしっかり者でおまけに医者のアランがいるから、とっても安心して見られる。彼が出てくると「安心してください!僕がいますから」という声が聞こえそうだ。
ストーリーには、何の意外性もないです。



ゴシック・ホラーというのでしょうか? そう言う意味なら、文字通り吹き抜けの「ALLEROALE HALL」の屋敷の雰囲気はすごい良かったし、金持ちイーディスの服が、ドレスもレース編みのバスローブも寝間着も、とにかく衣装が可愛らしくてお見事!パチパチパチ!
20世紀初頭、あのドレスで泥濘の地面を歩いたのかあ。洗濯はどうしてたんだろう? お風呂も大変そうだった。



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