来年の1月16日からロードショー。
結婚10年、働きもしないダメダメ亭主と女と認めて欲しくて尽くしてた妻が、ついに旦那に愛想尽かして・・・。
これ以上、書けない・・・。だって、ストーリー書くこと=ネタばれ=知ってしまったら面白さ半減以上。
後半から、あ~あ、そうだったんだあ。だから、ああだったんだあ。ということは、この人は?なるほどね。だから一生懸命面倒みてたんだ。って、いうふうに展開していく。
ただ、後半、もうちょっと刈り込んで、ドンドン進んだ方が、たたみかける感じがして良かったんじゃないかな。
元々芝居だったせいか、せっかく商店街なんていい雰囲気だしてるのに、結局は夫婦の家のリビングのソファのまわりで物語が進んでいく。もったいないなあ。登場人物も少ないから、主人公が見ていたテレビのコマーシャルに出てただけの津田寛治が、エンドロールでの扱いが大きい。
トヨエツと薬師丸ひろ子夫婦に対比する形で、生々しくて感情のまま進む若い二人が描かれるが、本当に必要か? まあ、この二人がいなかったら、ゆる~いままだったからしょうがないんだろうけど、水川あさみの役なんて、共感できる観客なんかいないでしょ。
なんか惜しい出来だった。
あっ、でも泣いたよ。
監督の行定勲が、試写会終わるまで残ってて(上映前に監督と出演者の舞台挨拶があった)、観客にサインしてた。偉い!
薬師丸ひろ子。こんなに残るなんて誰が思ったでしょう・・・。「お父さん、怖いよ~。」
私たちの世代は、成田空港が出来たばかりで、出国手続きが地下にあった頃、そこに降りるエスカレーターの所で、キスするのに憧れたもんさ。薬師丸ひろ子と松田優作の「探偵物語」のラストシーン。お互い、老けたよなあ。でも、いい歳の取り方だよね、きっと。