10月31日(土):
689ページ 所要時間 4:30 ブックオフ108円
著者62歳(1935生まれ)。
今日は、本を読んでるか、ブログ以外は寝てばかりいた。夜10:00目覚めて、そのまま寝るのも何なので、頭もそこそこ冴えてるし、1ページ15秒読みで普段考えられない本を読みとばしてみようと思った。手にしたのが、分厚さに持て余していた本書である。
15秒読みを徹底しながら、途中で何を読んでるのかわからなくなったら俺の負け。本書を読み通すのは絶対無理だ、と覚悟を決めて読み始めた。幸い、世界史の知識と以前に観たオリバー・ストーン監督の映画「アレキサンダー」DVDの記憶が役に立って、途中一度も迷子になることはなかったので、終盤速度を落としながら未明の3:05に読み終えた。
本書は、アレクサンドロス大王の事績に関する詳しいめのダイジェスト小説としてよくできている。必要と思われる物語はしっかり織り込まれていて、背景や知識も適度に整理されている。もちろん熱気や臨場感を求めることはできないが、すらすらとテンポよく物語りが展開して読みやすかった。
BC334年東征開始(21歳)。BC323年アレクサンドロス死去(享年32歳)。
ゴルギアスの結び目、イッソスの戦い、エジプト遠征、ガウガメラの戦い「私は勝利を盗まない」、バビロン、ペルセポリス、カンダハール(アレクサンドロスの変形)、クレイトス刺殺、カイバル峠、インド侵入(マウリヤ朝建国の9年前)、インダス川南下、ガドロシアのマクラン砂漠横断行とネアルコス艦隊のエリュトゥラ海航海、砂漠の水「私は皆と共に渇きに苦しむ方を選ぶ」、マケドニア兵1万人とペルシャ女性の合同結婚、マラリアによる死、40年間のディアドコイ戦争(アンティゴノス朝マケドニア、セレウコス朝シリア、プトレマイオス朝エジプト)
愛馬ブケバラス、ヘパイスティオン(パトロクロス)との友情、アレクサンドロス(アキレス)、フィリッポス2世(父)、毒婦オリュンピアス(母)、愛妾バルシネと長子ヘラクレス、正妻ロクサネと次子アレクサンドロス4世
紹介文:
紀元前4世紀、わずか10年余でギリシアからインドに及ぶ大帝国を築き上げたアレキサンダー大王。その少年時の師は哲人アリストテレスであった。いかなる劣勢、いかなる謀略にも屈しなかった最強の武将の真の姿とは?勇気と知性と一途な夢をもって駆け抜けた波瀾の生涯を圧倒的スケールで描く長編小説。
アラビア語やペルシア語ではアレクサンドロスはイスカンダルの名前で知られる。
ウィキペディア:トランプの4人の王の1人フランスでは、トランプのクラブのキングのモデルとされている。「古代イスラエル」(ダビデ=スペード)、「フランク王国」(カール大帝=ハート)、「ローマ帝国」(ガイウス・ユリウス・カエサル=ダイヤ)、「マケドニア王国」(アレクサンドロス)と、当時の「世界」を征服した4人をモデルとしているらしい(但しダビデ王は「世界」を征服していない)。