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バレエ留学の話

2018-08-02 15:02:38 | Weblog

8月2日

バレエ留学のアンナちゃん(仮名)は15歳。

その昔、娘と同じ学校に通い同じバレエ教室にも通っていた2人です。

娘は その後バレエを辞めてハイランドダンスの道へ進み アンナちゃんは将来バレリーナを目指して本気レッスンを受ける事になります。

目指すはイギリスの名門ロイヤル・バレエスクールです。

名門ロイヤル・・バレエスクールは9歳からの入学。世界中から夢見る子供達が集まり入学にはオーディションが必要となります。

もちろん、バレエ教室でお稽古している、お稽古の先生、コーチの推薦、ビデオオーディションが必要で簡単には受験が出来ません。

ビリーエリオットの世界ですよね。ビリーは男のでしたが。

アンナちゃん2年連続でオーディションを受けますが 狭き門の為に2度も受験に失敗します。

ロイヤルバレエのニックネームは「ホワイトハウス」

ここに合格した男女は、将来 約束されたバレエのプロになる為に厳しいレッスンを受けます。

寄宿舎制度で16歳までは勉強と両立です。

もちろん厳しくて諦め、辞めてしまう生徒だって多いです。ホームシックになる子供も多いのも現状です。

アンナちゃんのバレエのレッスンは某ロイヤル劇団所属。(違う国)

それでも、イギリスのロイヤル・バレエ入学が厳しいのはイギリスのバレエの基準があるとか。

素人の私には分かりませんが、イギリス、パリ、ロシア、全部違うんですって。

しかも団員のタイプがあるそうで審査員も、この子はイギリス系?この子はロシア系?って今までのお稽古で分かるから凄いです。体に染みついた癖ってあるんですよね。

 

アンナちゃんはイギリスを夢見ていましたが、現実は厳しく12歳の時にオランダに留学する事を決意します。

オランダ政府もプロ養成所に力を入れており

オランダの公立学校の高校では職人専門コースがあります。演劇、美術、ダンスなどの専門高校です。

もちろん、ロンドンにも多くの芸能学校があり高校の勉強し多くのプロを育てるシステム。

日本の芸能みたいに簡単には、芸能人になれないと言う意味です。

例えば、歌手のアディール。

彼女も歌の専門学校で学びデビューしています。ここは名門アーチストが出身で世界で活躍する事を前提で育成をしています。

欧米ではプロを育てる環境が多いのは確かです。

 

アンナちゃん。

12歳の時にオランダのバレエコースへ入学しますが 15歳までは義務教育の為に勉強も両立です。

もちろん、英語での授業では無くオランダ語で勉強。

1年目はオランダの家庭教師を付けて猛勉強です。

学校のポリシーはバレエの才能だけでは無く、勉強もきちんとするがモットーですから、勉強に付いて行けない生徒は退学です。

アンナちゃんのバレエクラスには多国籍です。

ベルギー人、スイス人、イタリア人、スペイン人、日本人・・・。

 日本人

12歳から日本人の留学はありませんが16歳を機に留学してくる日本人が最近多いとか。

欧州では16歳以下の留学には大変厳しく、寄宿舎制度があったとしても 親が同行できない家族はホストファミリーの代役が必要となる事が多い。

ま、海外で何かあった時に すぐに駆け付けられる代理人が居ないとダメって事。

アンナちゃんのママは娘に付いて親子留学ビザを5年取得。

EU在住の方なら簡単に滞在ビザが可能です。

親子留学にしてもホストファミリーにしても、バレエの子供を育てるには食育も必要なので結構大変なんですよ。

生理がある?ない? うん、無い方がいいと言うような世界ですからね。

 

さて、日本人が海外でバレエ留学の経験をしたいなら 最初はサマースクールからの参加です。

サマースクールの参加は将来バレエ団に入る為には大きなポイントですから是非参加を進めます。

海外のサマースクールに参加したいなら?

ここ最近、バレエコンクールで多くの日本人の入賞が目立ちませんか?

バレエのスカウトもあるのですが、海外派遣するコネクションを作るコーディネーター・アドバイザーの存在です。

バレエの留学だけでは無く、他の留学にしても飛び込みでの入学は厳しく学校側も変な人を入れたくない為に、推薦状や学校の繋がりの信頼を得る為にはコネクションが必要とします。

 

例えば、よく聞くのが

本場に渡り、学び勉強してくると言う芸能人。

本当に厳しい世界なんですよ。

どんなに英語が上手な俳優さんでも、この世界はオーディションとイメージです。

日本でOOコンクール1位の実績もあったとしても世界に出たら違います。

どんなに日本で有名人でも日本を出たら普通の人です。

特に演劇の世界は、国ごとの話し方や細かい地域のアクセントまで追及されてしまうので英語が話せるだけはダメ。

大きなオーディション情報も、団員じゃ無いと分からない事が多いので個人で探す方が大変です。

 

さてアンナちゃん。バレエ学校を卒業したら、今度はカンパニー探しです。

カンパニーとは自分が所属するバレエ団です。

オーデションを受け晴れて団員の一員です。最初はちょい役しかありませんがバレエ団と一緒に世界をまわり少ないですがギャラもあります。

バレエ団は何歳になってもオーディションを受けられますから自分が18歳、19歳になってもチャンスはあります。

団員を経験し、進路が変わる人もいます。

ダンサーを目指すのか? コーチとして目指すのか?と言う選択肢もあるからです。

 

<指導員としてのオーデション>

Yさんは幼い頃からバレエを習い将来はバレリーナを目指していました。

高校卒業後、進路に葛藤します。

大学進学か?バレエダンサーになるか?

Yさんは、大学受験が落ちたらダンサーになろうとバレエ団も受験します。

見事、2つとも合格。

ご両親は将来を考えて、娘のYさんにバレエに道を進め 将来はコーチになればいいのでは?とアドバイスをします。

イギリスのバレエ団に合格し、コーチの資格が取れたら凄いじゃないですか

そんな夢と裏腹に、Yさんは将来の現実からバレリーナの道は諦め大学進学に決めました。

これが現実です。

自分が食べていくにはYさんは大学進学を選び、バレエは趣味で続ける事にしました。

アンナちゃんのケースはバレリーナにる為に学校に内緒で個人トレーナーを雇ったり、夏休み、冬、春には海外でトレーニングキャンプに参加します。もちろん自腹です。

父親が娘に投資をする金額の桁が違います。おしまず娘にバレエに投資です。

プロを目指すと言う事はお金は惜しまず使う事なんです。

無料、無償ばかり追いかけていたらプロには慣れません。お金を払うからこそ本気で学びます。

後は多くの日本人留学生がいる学校もアウトと言います。

その理由は、誰もがライバルですが 日本人同士 やっぱつるんでしまうんですって 

その為に英語が覚えられない、食事にも生活にも慣れない、ホームショック・・・・と辞めていく人も多いとか。

メンタル的な問題もありそうです。

 

近年サマースクール人気ですよね。ちょっとしたプチ留学体験です。

日本の進学にても、サマースクールの経験は評価がされるとかも聞きます。

寄宿舎制度になると3食食事付きですが、3大陸の国の方は(中国、韓国、日本)どうも欧米料理にはなじめず、

毎日、カップラーメンばかり食べている話は聞きます。

高額な料金を払い、サマースクールに参加し、夜な夜なカップラーメンをすすって・・・・なんて切なすぎる

外出も、デリバリーも出来ないくらい厳しいので自国の食事が恋しくなるのも分かりますが。

某NYの日系学校も、寄宿舎なのですが ここの学食 生徒の口に合わず ほとんど手を付けない話を聞いて驚きました。

ビュッフェスタイルなのですが、ひっそり炊飯器が置かれてあり その隣には お茶ずけが置いてあるとか。

はーーーーーっ年間日本円で500万も掛かる学費なのに こんな食マズ学校 大問題ですよ

完全に生徒を無視している証拠です。

 

ちなみにバレエ留学で来る日本人にも2つのパターンがあり食事面で日本人の家庭にホームスティ派と、現地人の家庭に入り現地語を習得する派。

さ、貴方なら どちらを選びますか???

例えば石油会社のシェルの外国人社員はオランダ語を習得させるために1年間オランダ人家庭にホームスティするんですよ。

面白いですよね。独身ならお金も溜まるし言葉も話せて一石二鳥ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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