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介護から始まる痴ほう症

2018-06-07 09:35:53 | Weblog

6月7日

 

先日、ママ友の父親が他界し葬儀に参列した。

2年前から癌を患い入退院を繰り返した話は以前から聞いていた。

ママ友Fは 自分の父親が癌になった事を受け入れなく精神カウンセラーの元へ通う事になる。

自分の親が高齢となり、介護や病気を繰り返したりすると人には相談が出来ない状態が続き、離婚、自分の仕事の持ち場、子育て、ストレスが溜まるとうつ病にも なりかねない。

彼女は仕事柄、弁護士と言う立場にて真面目な性格を持っているだけに、あまり他人にも自分事は話さないタイプだ。

ご両親は、娘が弁護士となり 今では政府関係の仕事をしているだけに自慢の娘であり、よく褒めていたそうだ。

 

葬儀の打ち合わせが忙しい中、私は彼女に食料をお届けしたり様子を見に行ってみた。

他界する1週間前 

入院していた病院から最後はどうされますか? と聞かれ、最後は自宅に戻したい希望もあり母親と娘は父親の看病をする決心をした。

イギリスでは最期には3つある。

1 病院で他界

1 自宅で他界

1 ホスピスで他界

 

よく、欧米では自宅で他界するケースが多いと言うが 資格がない人が自宅介護にて家族の最期を迎えるには精神的な体力も必要となる。

酸素ボンベ、病院ベットの手配をし、自宅ナースと連携で介護が始まる。

病院なら、看護婦が交代で面倒を見ることが出来るが 自宅介護となると3時間おきに 母親と娘が交代して夜中を見ていた・・・と言うから心労にも限界があった・・・・と話された。

そんな介護の中で、実母の不自然な行動にも 彼女は気になっていたそうだ。

闘病生活1年目にして、母親の物忘れがひどくなった!と話す。

高齢者だし、物忘れなんて普通の事だと思っていたそうだ。

今年に入り、父親が入院してから 更に母親の物忘れがひどくなり 「痴ほう症」ではないのか?と疑うようになった。

最初は、物忘れか?だけだと思っていたが、自分が閉まった服の場所、物を出したのに何処に置いたか?

郵便物なども忘れてしまい、

キッチンでお茶を入れるのに、自分の見えている場所にケトルがあるのに、それが探せられない。

家族が見守る中、父親は息を引き取り 母親のメンタルが崩壊してしまい 更に痴ほう症が進んだと話された。

その母親は現在は一人暮らし。

一緒に、娘と同居しようか?と話しても 本人の意思は

「娘からの面倒はごめんよ」

っと1人暮らしを選んだ。

 

 

私は友人S子の両親が痴ほう症で、両親のお世話はホームに任せている話を思い出し聞いてみた。

痴ほう症になると、自分で痴ほう症になっている事に気が付かない。

ストレスから痴ほう症になるケースがあり、一時的な痴ほう症もあり得るので 早期の治療をすれば回復も早い。

後は薬で進行を遅らせるケース。

1人暮らし何てもってのほかで、一番危険なのはキッチンに備えてあるガスと言う。

S子は兄弟と話し合い、最初は子供達で面倒を見る決意をしたが、みな仕事を持ち、順番で両親の介護には限界がある・・と話す。

ヘルパーさんを雇うにしても、付き添い介護では無く、時間介護だから用事が済めば帰宅する。

日本の住宅事情から、間取りは狭いので介護用に改装したりとなると結構な額になる。

長男が面倒を見ていたが、介護ノイローゼから 両親を老人ホームへの入所を決めた。

同時に2人の介護は辛い物がある。

 

例えばイギリスの医療は

自宅介護となれば、無償で医療家具のレンタルをしてくれる。通いナースも、医者も尋ねに来る。 

足が悪いなら車椅子、座るのが大変ならリクライングソファー、お風呂の椅子など、必要としている物全て。

医療専門の人が自宅を拝見し、自宅に入れるサイズの確認まで来てくれる。

だから、専門家からのアドバイスにて 他に必要としている家具も教えてくれる。

無駄な事をしないアドバイスだ。

ちょっとこれは助かるシステム。

 

私の知り合いでホスピスで他界したケースを聞かされた。

今のホスピスは昔とは大違いであり、レジデンス系、5星ホテル並みであり家族が泊る部屋にも驚いた。

 

患者のお風呂はジャクジーがあったり、カフェ、レストラン、売店と運営がボランティア団体と言うからイギリスの奉仕活動の精神が素晴らしい事を知る。

知人S氏の母親も癌闘病にて最期は このホスピスを選んだ。

それから、S氏は毎年 母親の命日にホスピスに寄付を続けている。

以外にも驚くのは、ホスピスの順番待ち。

最低でも2、3週間は待つ・・・と言う。 

 

更年期にしても、痴ほう症にしても 予防が大切である。

ここでも良いと言われているのがヨガ。

瞑想し、集中し、体を動かす。脳のトレーニングである。

★散歩をする習慣

有酸素運動の中でも、散歩誰にでも無理なくできる。

太陽の光を浴び1日30分の散歩が適度でよい。 

だから、犬を飼う人が多いのも一つ。 嫌でも散歩に出なくちゃならない。

「歩く」とは脳の活性化でもあり、脳から発信する「動く」動作を意識する事だ。

下半身を鍛える事が一番脳にいい刺激です。 自転車でもかまいません。

★本を読む。

何でもいい。本を読むと脳が活発化するので、ボケ防止には最適。

イギリスには、「ブッククラブ」があり、同じ本を読んで討論会をします。

★食事方法。

好き嫌いなくバランスが取れた食事方法。 偏らない、なおかつシンプルな食事方法です。

腹八分・・・これ大事ですよ。

自分で料理をする事も大事です。 作る意識が脳を刺激します。

料理が好きではない!と言う人は、ちょっと注意が必要です。

 

★女性なら化粧やネイルをする。

これ、ボケ防止になります。

お化粧をするには、順番があり いかに自分が美しく見せるか?意識があります。

ネイルも、1つの爪を塗る作業が意外と難しくありませんか?

★ 電話友達

「人と会話をする」事は一番大切です。 メイルやテックスだけのショートメッセージだけでは無く、

きちんと電話で話したり、お茶のみ友達も大切です。

1人でTVを見てお笑いを見る大事ですが、 人に会う!意識は持ちたいものです。

 

愛する人が他界すると、引きこもりになり うつ病を発します。

私は、何人も見てきました。

「そっとしておく」

日本人がよく言う言葉です。

この「そっとしておく」の意味は、「ほっとく」です。

人が辛い時に「ほっとく」悲しい言葉です。 もしかしたらSOSを発しているかもしれません。

見極めも大切ですが、仲良く親しき関係なら、声を掛けるのも優しさです。

声を掛けたきっかけで、その人の辛い苦しみから助ける事も可能だからです。

それは、「おせっかい」ではありません。

素直な親切な行動です。

自分が忙しくなり 心の余裕が無いと 嫌だな~って、私は感じてしまいます。

 

次は更年期の話へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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