シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲ジュリエット・グレコを聞く

2011年06月18日 01時27分24秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲ジュリエット・グレコを聞く

外国からのエンターテイメントは 震災後キャンセル続きなのに
グレコが 来日してくださって オーチャードホールで
シャンソンのリサイタルをしてくださった事に 感謝です。

フランス語のポエムを まるで朗読しているような 語りのシャンソンは
グレコ独自の 女優としての表現で 説得力があります。
真っ黒のビロードの衣装に 何一つ宝石はつけず 長い手の先の
手のひらだけで 全ての演技をし尽くしながら 私達を惹きつけます。

今年は渋い歌唱でした。
一時間半 休み無く 二十曲をほとんど語り口調。
メロディーライン リズムを感じない 台詞の朗読風。
ジュアネストのピアノ伴奏も 昨年とは 違うアレンジでした
けれど それは それなのにクリエイトしていて 素晴らしいです。
私の好みは ブレルの「J`arrive 孤独への道」 でした。
八十歳半ばと 思われますけれど 一時間半 水一つのまず
立ちつづけ 歌いつづけるパワーと 長年同じシャンソンを
リサイタルで歌っているのに 歌唱法を 進化させ
詩の解釈も 変化させている 多様性 クリエイトする芸術性に
拍手 ブラボー。
年齢を重ねて 声の威力や 体力パワーが 無くなっていく時
グレコは また 別の表現方法を見つけ出していくように感じました。

自分が歌わず こうして シャンソンのフランス語の詩を
聞けた時間は 貴重でしたし ありがたかった。全身で楽しみました。
私の生徒さんたちは 二十人以上 聞きにみえていました。
勉強家です。
パリから地の果てほど遠い日本で本場の仏語シャンソン
を 聞けて 今宵はパリの夢を見そうです。
私にとって 生のコンサートを聞くことは至福。特にフランス語の
シャンソンを 聞きたい。
ありがとう ジュリエット グレコ。