シャンソン歌手

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シャンソン歌手 リリ・レイ LILI LEY 過去の自分

2012年05月26日 00時53分32秒 | Weblog
シャンソン歌手 リリ・レイ LILI LEY 過去の自分

今週は 明け方まで 自分の過去の リサイタルのビデオや DVDを
見て 過ごしました。
声楽家だった時代は 映像より テープ録音が多いし
芸大 大学院の 修士演奏会などの 録音は オープンリールの テープで
再現不能です。

シャンソン歌手として1999年から 毎年シャンソンのリサイタルは
ヤマハホールでしたけれど
当時は 年二回ヤマハホール秋のリサイタル
お弟子さんも居ない時代ですが バブルの名残りで
一人で 集客できていた 信じられない 環境でした。

映像が 残っているのは 2004年からで
それ以前は テープ録音のみです。

2004年は 私は とても下手だった と感じる。
2005年は ゲストに 芦野宏先生を お迎えしているので
とても 自分の身が引き締まっていて 少しマシでした。
2006年も やはり 芦野宏先生が ゲストで 同じく
少し マシな 私。
芦野先生に シャンソンを 2004年から
習い始めてから 私のシャンソンは 少し マシになり始め
たのですねぇ。
やはり 自己流って 怖いワー。

そして
芦野先生が ゲストで歌ってくださった シャンソンは
皆 素晴らしい。カッコイイし 音楽性も 声も魅力的です。
けれども
先生のシャンソンでは 最後に拝聴した
2011年11月 日本シャンソン館での歌唱が 最高の 芸術性。

芦野先生も 成長している。
年々 味が深くなっていらした。
私自身は まだまだ それに比べたら 若い 馬鹿い。
でもねぇ
今 過去の自分を聞いてみて 舞台姿見て 反省点や 修正点が
理解できるだけ
私自身も 成長させていただいている訳で
音楽って ありがたい 分野だわー。
年を重ねて 成長できるという 芸術性を目指す世界は 素敵 美的。

パリで 長南博文さんから 色々アドヴァイス受けたり
パリのアーティストを 教えていただいて 鑑賞したりして
毎年 少しづつ シャンソン・・・が 分かり始めてきたのよねぇ。
日本に 根ざした 日本語訳の シャンソンの世界は
私には なかったけれど 本物のパリの感性に 夢が膨らんだ。

詩人の クリエイティブな フランス語の色や
ボキャブラリーの素晴らしさ
韻という 音との 芸術的センスに 圧倒されて
ますます はまってしまったわ。

過去の私は
とにかく 元気で 40曲 二時間も 一人で歌っているのが
まぁ 驚きの ヤマハホールの リサイタルでした。
今は あんな 冒険できない気がする。
やる必要性が あるなら まだまだ 体力 と 気力は大丈夫。
ただ
あの頃の私って・・・・
歌うことで 人生の辛さから 逃げていたようにも見えるし
歌の勉強の時間が 精神的苦痛の 痛み止め 効果だったみたい。

自分で聞いていて 涙がこぼれちゃった。
仕事や 人生が辛いから 満面の笑顔で 心を隠して
120パーセントの エネルギー出し切って
舞台に 没頭している無我 無心の私が居て お気の毒な感じがしました。

わざと 明るく 楽しそうに 元気に はり切っている事で
救われていた 私だった過去。
今は 半分 隠居みたいな 自然と共に 生きている静かな生活。
内面に 燃えるような情熱は いつもあるけれど
生活が 穏やかなので ガンバリズムが 消えて 程ほどの パワーに
なってきたみたいです。
ありがたい 人生の秋です。
シャンソンは 人生と共に ありですねぇ。

私に穏やかな空間を下さっている 花達の 香りと 美。ただ感謝。